馬鹿田高校の君たちへ３

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＜女子トイレ＞

-Aside-

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男子トイレに入るべきか悩んだんだけどー…やっぱさすがに公共の場では気が引けるし、中から声がしてるからやめておいた。

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周りを見渡して、誰もいないことを確認してからなかに入る

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あ｢───はぁ……。｣

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さっきの花音ちゃんの顔を思いだし、ふとため息が漏れる

───私、何やってんだろ…っていう罪悪感

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彩｢あら…こんにちは｣

あ｢あー…どうも｣

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─────え？え？

考え事をしていた私は、周りの事に全くと言っていいほど気を配っていなかった。

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あ｢え…えと…いや…そのこれはですね…あのー｣

彩｢言い訳なんて…聞きたくないですわっ………｣

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高…屋敷…さん？の目が鋭く光る。一歩一歩近づいてくる威厳に押し潰されそうだ

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彩｢あなた…女性よね？｣

あ｢い…いや………｣

彩｢私にはもう全て分かっていますの…。今さら誤魔化したって無駄ですわ｣

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─────怖い。どうすればいいのか分からない。

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彩｢哲也さまに…お伝えしてきますわ｣

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私に静かに告げられた辛い宣告

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くるっと踵を返し、立ち去ろうとする彼女を私は必死になって止めようとしがみついた

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