馬鹿田高校の君たちへ２

03４ ページ7

.

.

.

＜歓迎会会場＞

-哲也side-

.

.

達｢じゃー、渉が俺たちの仲間に新しく加わったことを祝してーっ｣

全｢｢カンパ────イ｣｣

.

.

ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ──

騒がしい会場をゆっくり見渡していると楽しそうにしゃべっている達也と渉を見つけた。

.

.

.

あいつ…女…なんだよな…

何か変な感じだ。
さっさと追い出さなきゃ、皆に言わなきゃいけないって思うのに体か言うことを聞かない

どっかでこのままでいたいと思っている自分がいる

.

.

あ｢哲也ー！こっち来いよー！｣

あいつが手招きしながら俺を呼ぶ。俺は少し早歩きであいつの元へ行き、隣に座った

.

あ｢これ超うめんだー！哲也も食えよ！！｣

哲｢あぁ｣

.

.

渡されたのは湯気がたっている美味しそうなグラタンだ

.

.

ｶﾁｬ ｶﾁｬ ﾊﾟｸｯ

.

.

.

.

───────！！！

哲｢──しょっっぱっっっっ！｣

.

.

達｢ﾊﾊﾊﾊﾊﾊ！！哲也、お前まじ馬鹿だなー。俺たちの思う"びん"じゃねーか｣

哲｢……ｹﾎｯ…ｹﾎｯ…"つぼ"だけどな……ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ｣

達｢え…ま…まあ大成功ってことだよ！なあ渉？？｣

あ｢おうっ！｣

.

.

.

達也とあいつが笑いあってから、こっちを見てまた笑う。

.

.

もう少し…もう少しだけ…

このままでもいいか


そう思いながら近くにあった水をがぶ飲みした

.

.

.

.

.

03５→←03３

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す