もう一周してきた…眠い。これはマグロやパイナップルが美味しく料理される話ｄ「違うから！」…グゥ (ページ21)

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明後日まで松さんと竹さんが夫婦旅行でいない
だから並盛民宿に泊まることにしたのはいいんだけど…

「空―!ひき肉持ってきたよー」
「ってコレ日付が昨日までじゃん!せめて明後日まであるの持ってきてよ!やり直し!」
「ちぇー」

ハ～ア…
炎と一緒に買い物に来ると問題ばっかり起こすし…
だからといってA連れてきても荷物増えるだけだしなぁ

(ちっちゃい頃からこうだったからそんなに負担じゃないけど…)

でもAはともかく炎は俺でからかってるんだよな、多分

ドンッ…

「え、うわっすすすスイマセン!」

考え事してたら誰かとぶつかってしまった
うわわ、恥ずかしい…!

「いえ、構いませんｙ…おや」

あれ、今の声って聞いたことがあるような…?
そう思って顔をあげると…

(この顔…男ですがAに似ている…?)

特徴的な髪型が目に付いた

「むくっ…!?」
「?」

思わず名前を言いそうになって気づく

(ってこの時代の骸さん俺たちのことまだ知らないじゃん!!なのに名前知ってたら絶対不審に思われる…!!)

ご、ごまかさないと!

「む、むくっ…」

誤魔化す誤魔化す…っ

「むくんでますね顔!!」
「……は?」

って何言っちゃってんだ俺――――――!!?
相手からしたら初対面なのに!なのに――――!!

「ああいやえっといまのはその…!」
「……」

怒ってる!当たり前だけど怒ってるよ―――!!

どうすればこの状況をどうにかできるかとぐるぐる考えていると

「ぶはっ!あはははははは!空最高――――!!」

空気丸無視で炎の笑い声が響いた

「炎!お前見てたの!?」
「うんもぅ最初からバッチリ☆」

だったらあんなこと言う前に助けてよ――――!

「ひぃーっひぃーっ駄目だ腹痛い…!ククッ…む、むくんでる顔…ぶつかっただけの初対面の人間に対して第一声が…“むくんでますね顔”…ブハッ!」
「言い間違えたんだよ!てか笑わないで!!」

さっきから骸さんの周りの空気が冷たくなってるんだよ!!

「クフフ…巡らせて差し上げましょう」
「ひぃい!?ごめんなさいごめんなさい!!」
「〜〜〜っっイヤイヤ悪いね連れが」

高速で謝っていると炎が目じりに涙を浮かべつつも話に入ってきた

「マァ本人も言った通りワザとじゃないし、なんの意図も無いから許してやってよおじさん」
「………ここで刺し殺してあげますよ」