10日目 ページ12
あのあと。
「結局猫の名前って……」
『あぁああ!うん、ごめんね!まだ拾ったばかりで正式には決まってないんだ!』
とりあえずごまかす。
うぅ、罪悪感。
今日は休日。
両親は相変わらずの旅行で、私たち二人(人一人、猫一匹)はお留守番。
けれど、家も暇なので泉と出掛けることになった。
そこは……
「はい、着いた。1回来てみたかったんだよねぇ…遊園地。」
遊園地。響きを聞いただけでワクワクしてくる。
ジェットコースターが走る音、叫ぶ声。
楽しみ、久しぶりに来たなぁ
遊園地内は賑わっているが混雑ほどではなく、少し快適。
二人の意見でまずはジェットコースターに乗ることになった。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
「うるさっ……バカじゃないの?こんなにはしゃいで……子供」(フッ
鼻で笑われた気がする
それから園内すべてのアトラクションを制覇した。
__、、、お化け屋敷を除いて。
私は本当にお化けが無理で、幽霊特集などを見るとしばらく一人でトイレに行けないくらいに。
「お化け屋敷いこ?なに?怖いの?」
「は、はぁ?怖くないし!ほら、行くんでしょ」
泉にバカにされるのが嫌で泉のあとを着いていく。
なかは思ったより真っ暗。
「泉〜?どこ〜?」
「はいはい、ここにいるよ。」
その瞬間。泉の声がした方向と逆の方向から、足首を捕まれた。
「ひっ…!」
怖くなって、泉の方へ駆け出す。
暗いのに走ったせいで足にコードが引っ掛かり、そのまま泉の胸へ一直線。
「う、うわぁ!?ごめん!」
ぱっ、と離れようとすると
「いいよ、つかまってて。怖いんでしょ?」
「こ、こわくないしっ!」
といいながら泉が握ってくれた手を握り返す。
泉なんか、って思ってたけど泉にも、優しいところがあるんだなぁと、実感しました。
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作者名:みかん | 作成日時:2017年1月30日 18時