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「いってらっしゃい」
言う前にパワーは家を飛び出して行き、デンジはいまだに魂が抜けたように家を出て行った
デンジは昨日病院からの直帰だったようで、公安で書類を作らないといけないから早めに家を出て行った。パワーはデンジとバディだから一緒に行かないといけないらしい
結局デンジが何故生気を失っているのかはわからずじまいだった
ただ「俺の夢が…」とかぼそぼそ何か言っていたけど、よく聞き取れなかった
前日にあれだけの怪我をしてピンピンしている方がおかしかったんだ
「朝飯食ったら俺たちも行くぞ」
食べようと思ったらパワーが起きて来て、髪の手入れをしてくれとせがむ。
その後は着替えの手伝いでまだ食事を口にしていなかった。
食卓に置かれた焼きたての食パン。上には四角く切られたバターが乗っており、じんわりと溶けている。その隣には小皿に乗ったサラダとコップ一杯の水
「いただきます」
パンに歯を立てると香ばしい香りが口いっぱいに広がったのだった
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「お、来た来た〜アキ君おはよ〜！」
食事を取り家を出る。公安に着くと姫野が車に持たれながら煙草を吸い、手を振っている
「今日は魔人君も一緒なんだ！」
「おはようございます、姫野先輩。今日はどこですか？」
すうっと大きく煙を吸うと、ゆっくりと息を吐く姫野。
「魚の悪魔、目的地は海！青春だよね〜」
「何言ってるんですか、早く行きますよ」
「え〜つれないなあ、ね〜有休とって今度海行こうよ〜！」
そんな会話をしながら早川は運転席に、姫野が助手席に乗る。
「早く乗んなよ〜！置いてっちゃうぞ〜！」
体を窓から乗り出す姫野は俺に手を振っている
姫野の後ろの席に座り、シートベルトを締めると見計らったように発進した
ラジオからは事件の速報やらが流れていて、車内に話し声はない
まだ煙草を吸っていたのか白い煙が後ろの席にまで届いてくると、窓を開けた。微かに生臭いような匂いがしてくる。これが潮の匂いというやつか。海を見るのはこれで二度目だ。
「魔人、お前がやってみろ」
魚の悪魔を見つけ駆けつけると悪魔には甲殻類の様な足が六本ついており、その足を伸び縮させながら辺りをキョロキョロ見渡している
きつい…。
「早く行け、民間人に危害が出ないうちに」
早川に急き立てられて前に出る。悪魔はその音に反応してこちらに振り向いた
こっち見んな
目を今すぐにも覆いたいのを我慢して
頭の輪っかに手を伸ばし、それを掴んだ
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ブブ(プロフ) - ととさん» また読んで下さってありがとうございます(*^^*) ととさんもお体には落ちをつけくださいね！少し油断すると風邪を引きそうになりますから！ (2022年12月10日 7時) (
レス) id: 1b530ea863 (このIDを非表示/違反報告)
とと - どんどん面白くなっていきますね〜！！体調不良に気をつけて下さいね！ (2022年12月9日 17時) (レス) @page29 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
ブブ(プロフ) - 佐藤さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♡ ありがとうございます、佐藤さんもお体にはお気を付けくださいね(#^^#)お暇なときにでも読んでいただけたら嬉しいです♪ (2022年11月25日 20時) (レス) id: a83a72b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - コメント失礼します。とても面白いです！お体に気を付けて作者様の無理のないようこれからも頑張ってください！応援しています！ (2022年11月25日 9時) (レス) @page15 id: 76e6162b40 (このIDを非表示/違反報告)
とと - はい！読ませて頂きます！ (2022年11月25日 1時) (レス) @page15 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブブ | 作成日時：2022年11月14日 15時
