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少しして、なんとか皆を退かす事が出来、今はグルッペンに抱えられていた。
gr「そんじゃ皆で我が家に帰る！！
…………前にひとつだけ。A」
『？なに…？』
gr「もうお前は疲れてるだろ？今度は絶対に離さないから寝ていけ。」
そう言うとグルッペンはポケットから何かを取りだし、抵抗出来ない私の口に入れる。
甘ったるいラムネのようなものが口の中ですっと溶け、意識がほわほわし出す。
『…ん…ぐるっぺ………』
gr「大丈夫だ。離しはしない。安心しろ。」
優しく頭を撫でられ、気持ち良さに意識が無くなりかける。
ここで目を瞑ってしまったら最後、何故だかどこかに帰れなくなる様な気がした。
でももういい。それならいっそ。
考えを、思考を捨て、暗闇に身を堕とす。
意識が無くなる最後に見えたグルッペンの笑顔は、見とれる程とても綺麗だった。
ただ、紅い綺麗な眼に光が見えないのが残念だと思った。
___________
tn side
gr「……眠ったな」
グルッペンは腕の中で安らかに寝ているAをそっと撫で、優しい笑みを浮かべる。
gr「…それじゃあ、さっさとずらかるぞ。」
その言葉で全員が動き出し、俺も近くにあるガス線などを銃で破壊する。
そして次々に窓から民衆に見つからないように飛び降り、手配していた車に乗り込む。
残るは俺とゾムだけになった。
zm「全員避難したか？そんじゃあ遠慮なく…どっかーん！！」
ゾムの言葉とともに先程まで居た場所が大爆発を起こす。
建物は炎上し、火の粉が降り注ぐ。
「はぁ、これは正当防衛やな」
zm「防衛でもないけどな。ま、跡は残らんくらいの火力だし、民家には被害はいかんようにしたから大丈夫やろ。」
楽しそうに言うゾムの頭を軽く叩き、俺らも車に乗り込む。
.
sn「どう、グルッペン？お薬ちゃんと効いてそう？」
gr「ああ、間違いなく効いているだろう。これ効果はどのくらい続くんだ？」
目の前でグルッペンとぺ神がそんな会話を始める。きっとAに飲ませた薬だろう。
sn「…ま、簡単に言えばちょこっと違法なものに近いからねぇ…せいぜい半日？」
gr「副作用は？」
sn「うーん……そこまで無いだろうけど脳はどろっどろに溶けるだろうね〜」
gr「それは問題無いだろう。俺らが死ぬまで……いや、死んでもずっとずっと、一緒だからな。」
全員が愛おしそうにAを見つめる。
ここまで俺らを狂わした姫には報復を。
愛情と言う名の泥沼を。
死んでも壊れないこの感情を。
来世でも繋がり続ける運命を。
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人間 - 性癖に大変刺さりました。ありがとうございます。I Loveヤンデレ (3月6日 5時) (
レス) @page29 id: ccbbdf314a (このIDを非表示/違反報告)
サーナイト限界オタク - 何回も見直しちゃうくらいには大好きな作品ですー！！！よければ現実世界に戻った主ちゃん見て見たいです… (2月24日 19時) (レス) @page36 id: b5c5dc5e77 (このIDを非表示/違反報告)
スイコン - ホンマに最＆高の言葉しか出てこんかった、、、作品を見てる間ずっと広角上がりまくっていました！！更新待ってます!! (2月20日 17時) (レス) @page36 id: 101a9efed5 (このIDを非表示/違反報告)
白26(プロフ) - 黒蜜きなこプリンさん» 返信が遅くなってしまいすみません。すごく温かい言葉に泣きそうになりました！本当にありがとうございます！これからもがんばります！ (11月7日 17時) (レス) id: 60fe05afdb (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜きなこプリン(プロフ) - 久しぶりに読みたくなってこの作品に戻ってきました!何度読んでも最高!!以外の言葉は出てきません。これからも貴方の作品にお世話になります!作者様も心身ともにご自愛なさってお元気にお過ごしください。 (11月5日 23時) (レス) @page34 id: fc113b0f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白26 | 作成日時：2023年3月30日 17時
