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部屋に帰ると寝間着をまとってソファでホットミルクを飲む雛次君の姿があった。彼は凛太朗を見るなり怪訝そうに眉をひそめる。
「Aさんお帰り……って……。誰かな？」
凛太朗はパッと笑い、雛次君に近づこうとして……やめた。多分びしょ濡れのままソファの近くに行くのには抵抗があったのだろう。
「オレは東雲学園現生徒会長、久磨凛太朗！くまりんって呼んで！そっちはAのペア？」
「私のペアだよ」
私が挨拶を促すと、雛次君はぺこりと頭を下げた。
「佐旧雛次です。よろしくお願いします」
凛太朗はフム、と顎に手を当て、くぅ……と唸ったと思えば勢いよく顔を上げ、私の方を抱いた。
「A、超良い子っしょ！でも何処にも嫁に出さないつもりだからヨロシク☆」
「り、凛太朗」
さっきよりも断然に冷たくなってきた凛太朗の身体が触れ、ちょっとびっくりした。いい加減日本ではスキンシップは異質だと気づくべきだ。
雛次君はというと、少し不機嫌そうで、
あ、くしゃみしそう
「……ふ、ッくしゅんっ！」
「「！」」
私がくしゃみをすると、二人が一斉に驚いた顔をした。と思えば、凛太朗は唐突に上着を脱いで素肌で私を抱きしめ出した。あまりにも捨て身すぎる。
「わーーー！！びしょ濡れなのに連れまわしちゃってマジでゴメン！」
雛次君も泣きそうな顔で自分の寝間着を脱ぎ出し、私に差し出してきた。
「Aさんが風邪でもひいたら、かなり困るんだけども」
私は今から風呂に入るつもりだったので二人の行動はマジに意味がないが、久しぶりのやかましい凛太朗と、珍しく頭の悪そうな行動をする雛次君が面白くて、しばらくそこで笑っていた。
________________________________________________________
__翌日。
「っくしゅん！」
私は無事に風邪をひいていた。
悠馬と別れてから風呂に入れるまで実に3時間ほど経っていたはずだ。夏になりかけとはいえ、夜中にずぶ濡れのまま過ごしていたらそりゃあ風邪もひく。
いつもこうゆう時にちょっかいを出しに来る巳影は、今『三すくみ議会』に出ているんだろう。
三すくみ議会とは東雲学園の生徒スリートップが其々の立場で意見を言い合い、問題解決を図るイベントである。
今年は寮長の虎さん、仁さん、それに生徒会長の凛太朗、の三人で行うんだろう。巳影や時雨は副寮長、副会長、として出席する筈だ。
私には関係ないけど
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クウ(プロフ) - 初めまして。続き楽しみです。 (2020年7月25日 17時) (
レス) id: e1d577414c (このIDを非表示/違反報告)
ハト(プロフ) - るーさん» 返信が遅れてすみません。ありがとうございます！短編集の件ですが、なかなか更新できていなくて、もう何話か書いてから公開しようと思っております。それまでお待ちいただけると嬉しいです！！ (2019年9月3日 7時) (レス) id: 28b0102360 (このIDを非表示/違反報告)
るー - 夢主ちゃんがすごくタイプで好きな感じです。ストーリーも面白いです！これからも応援してます！もしよければ短編集の方のパスワードを教えてもらってもいいですか？ (2019年7月30日 23時) (レス) id: e7803b918a (このIDを非表示/違反報告)
ハト(プロフ) - レス返せてなくてすみません！どの激励のお言葉も嬉しく読ませていただいています！！二期始まる前に完結させれるように頑張ります……！！ (2019年7月26日 16時) (レス) id: 28b0102360 (このIDを非表示/違反報告)
hermes753(プロフ) - 初めまして!めっちゃくちゃ面白くて一気読みしちゃいました。更新待ってます!!! (2019年6月18日 0時) (レス) id: 8867b9a324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハト | 作成日時：2018年11月29日 11時
