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目がさめると、朝の四時だ。
極端な早寝早起きが続いているが私はおばあちゃんなのだろうか。
サッサとシャワーを浴び、髪を乾かす。
それでもまだ5時。制服を着て昨日脱ぎ捨てた服を洗濯機に入れ、回す。
…食堂、早くに行って待つのもいいか、なんて思って、空きすぎて逆になにも通さなさそうな胃を撫でながら向かうことにした。
授業の用意を持って部屋を出ると、凛太郎の部屋の方から声がかかった。
振り向くとなにかが衝突してきた。
なんとか倒れずに持ちこたえると、衝突してきたものの正体は勿論のこと凛太郎ではないが驚くべき人物だった。
「A！ボクのジャポーネのアンジェロ！」
「ビアンキ君……でしたっけ…」
そう、昨日一悶着あった時雨の弟だ。
時雨とは会えたのだろうか？なぜ黒寮にいるのだろうか？
……なぜ、特進の制服を着ているんだろうか…？
「ビアンキクン、なんてたにんぎょーぎなの！由仁って呼んで」
ぷくっとほっぺを膨らませて達者な日本語で指摘してきたビアンキ君…いや由仁君なのか。
「…由仁君」
そう呼ぶと頬をピンクにして綺麗なエメラルドの瞳を輝かせた。
「えへへ、Aはとってもミリョクテキなの。」
あまりにも可愛いのでふわふわの頭を撫でた。
どうやら、彼は特進生の仲間入りを果たしたらしい。そして寮は空き部屋があった黒寮。
……つまり、凛太郎と相部屋だ。
ワクワクして早く目が覚めてしまったらしい由仁君と成り行きで手を繋ぎ、二人で食堂に向かう。
「A、ボクね、特進クラスのお名前を覚えたいの」
由仁君は歩きながら開いた方の手でズボンから折りたたんだ紙を取り出し、器用に開いた。
「あのね、まずは兄様でしょ、シオンでしょ、ユーマにセンリ、ハリミー！」
つらつらとみんなの名前を読み上げていく。どうやら紙はカンニングペーパーだ。
「あとはシシ…マル…うーん、タカ……シシ」
急に獅子丸君で苦戦し始めた。
どうやら発音が難しいみたいだ。
「ししまる、ですよ」
「シシ……」
顔をしかめながらシシ…で止まる由仁君。あまりに可愛い。
「ふふ、難しいなら針宮みたいにニックネームで呼んであげるのはどうでしょうか？」
「…う〜ん…シシ…マ」
「参考までに、シシというのはライオンの事です」
ぼそっと言うと、由仁君はまた目を輝かせた。
「……レオーネ！シシはレオーネなの」
大変だ、獅子丸君のあだ名は大変なことになった。
ごめん……と心の中でつぶやいた。
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クウ(プロフ) - 初めまして。続き楽しみです。 (2020年7月25日 17時) (
レス) id: e1d577414c (このIDを非表示/違反報告)
ハト(プロフ) - るーさん» 返信が遅れてすみません。ありがとうございます！短編集の件ですが、なかなか更新できていなくて、もう何話か書いてから公開しようと思っております。それまでお待ちいただけると嬉しいです！！ (2019年9月3日 7時) (レス) id: 28b0102360 (このIDを非表示/違反報告)
るー - 夢主ちゃんがすごくタイプで好きな感じです。ストーリーも面白いです！これからも応援してます！もしよければ短編集の方のパスワードを教えてもらってもいいですか？ (2019年7月30日 23時) (レス) id: e7803b918a (このIDを非表示/違反報告)
ハト(プロフ) - レス返せてなくてすみません！どの激励のお言葉も嬉しく読ませていただいています！！二期始まる前に完結させれるように頑張ります……！！ (2019年7月26日 16時) (レス) id: 28b0102360 (このIDを非表示/違反報告)
hermes753(プロフ) - 初めまして!めっちゃくちゃ面白くて一気読みしちゃいました。更新待ってます!!! (2019年6月18日 0時) (レス) id: 8867b9a324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハト | 作成日時：2018年11月29日 11時
