検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:83,270 hit

間接キス。 ページ5

広い公園。

真緑の芝生が、眩しい。



小さい子供が、その子のお母さんであろう人と走っていた。







少し歩くと、ベンチがあって、そこに二人で座って。






さっそく、袋を開けて菓子パンを頬張る。








『ん〜っ』





二口「何そのパン。好きなんすか?」



隣に座ってる二口くんが、私の肩にトン、と頭をのせて覗き込んできた。

内心、ビックリしてドキドキしながらも、平常心を保つ。




『い、いちごがね!!たくさんのってるから!!!』


二口「うわ、クリームだらけ。甘そ。太りますよ?笑」



『なっ!!き、気にしてるんだけどやめられないんです〜……』



そこを突っ込まれるとは思わなかった。
やめといたらよかった。






二口「女子感ハンパな。可愛いすね。今すげえドキドキしてんのも。」



『え』




至近距離で。
上目づかいで二口くんがこっちを見た。






二口「ふは、顔赤〜。」



『と、年上バカにしないで下さい!!!///』



二口「ちゃんと敬語は使ってます」



『そういう問題じゃなくてね?!』




ケラケラと笑いだす二口くんは、男子にしては少し長めの髪を、目を閉じながら耳にかけた。


なんだか色気がなあ……

私、心臓が何百個あっても足りないのでは???






二口「ていうか、せっかくお菓子買ってきたんすけど、そのパンじゃ腹いっぱい??」



『考えて買ったらよかった……』




二口「ほんとですよ。まさか昼にそのパン選ぶとか思いもしなかった笑」



『ん〜!二口くんも食べてみれば分かるよ!ほら!!!あーん!!!!』




ずい、と二口くんの口元に菓子パンを押しつける寸前。









二口「へ」





『え?』







初めて顔を見られたときみたいに、二口くんの顔がみるみる赤くなってゆく。








二口「……それ、わざと?」




『なんのこと…………』




二口「間接キス」






そう言い終えるとすぐ、菓子パンをパク、と一口結局、食べた。






『………いや、あの……このおいしさをわかってほしくて……』





二口「倍に甘いとか言っとく」




『恥ずかしいんですけどそれ……』






二口「俺もですけど」








じゃあ言わないでよとか思うけど


今のは私が悪かった。




『でも、おいしかったでしょ??』






二口「だから、倍甘かったって」






『本当それ恥ずかしいんで!!!』

○オ塩です○→←キラキラ。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (636 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1646人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- またこう言う夢小説書いてください!! (2022年10月17日 20時) (レス) @page8 id: 54e64013eb (このIDを非表示/違反報告)
を。 - めっちゃ面白かったです!! 更新待ってます♪♪♪♪ (2022年8月29日 0時) (レス) @page8 id: b484c5026d (このIDを非表示/違反報告)
油揚げ(プロフ) - そこで終わり?!ってなってしまいましたwでも読んでいてすごく楽しかったです!素敵な作品をありがとうございました! (2022年5月15日 17時) (レス) @page8 id: b66c454432 (このIDを非表示/違反報告)
- 終わり方!!??www (2021年11月26日 0時) (レス) @page8 id: ee79ae4f81 (このIDを非表示/違反報告)
多趣味のM(プロフ) - そこで!?って叫んじゃいましたw続き気になります!!更新待ってます!! (2020年12月28日 7時) (レス) id: 2c30e4e7ea (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:オ塩 | 作成日時:2015年8月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。