不良な君達のお世話係になりました。【ハイキュー】

空気読め。 ページ44

及川「黒尾、Aちゃん足震えてるから、手離したげて」




パッ、と手を離される。




やばい、くずれる………







と思ったら、及川さんが近くに来て支えてくれた。


及川「イス、座って。さっきのやりすぎた。本当ごめん」








灰羽「………Aさん…」





灰羽くんが私の名前を呼ぶけど、無視、だ。


灰羽くんは嫌いだ。大嫌い。



かなりのKYで嫌い。









『………っ、ムカ、つく』




スカートをしわができるくらいに、強く掴む。
ぐしゃぐしゃになったスカート。





『あんたがキスなんかしてくるからじゃんっ……！！』




黒尾「ほー。俺のせいにする気か」





'俺のせい"ってなに？
なにそれ、じゃあ誰のせい？


………お父さんのせいだ。




『ほんっと……やだ………』



灰羽「おれが慰めてあげますよ？Aさん」



『灰羽くんは本当に黙ってて。』




灰羽「ちえ〜」




あんたは空気を読まんか！！！！






謎の空気の中、再び雑にドアが開けられた。


入ってきたのは、もう大体わかる……





赤葦「あ、おはようございます」


二口「ふぁ〜眠……」


木兎「っつー、木葉に電話切られた！」







黒尾「あ、来たじゃん」






無理。

顔、あげられない。



とりあえず、首元を手で隠す。

乱れたブラウスも元に戻して。絆創膏は外されてしまったから貼れていないけど……
私に関わってきませんように…




赤葦「Aさん、おはようございます」


赤葦くんに挨拶されちゃった……
これで顔を上げなかったらさすがに感じ悪い。


『お、おはよう…』



少しだけ顔を上げて、無理やり笑顔を作って返事をする。
赤葦くんはキリッとした目で見つめてくる。なにか、見透かされてる気がして怖いな……

しゃべらないで。→←夢の見過ぎ。

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