不良な君達のお世話係になりました。【ハイキュー】

夢の見過ぎ。 ページ43

"助けて"









そう助けを求めようと思ったけれど、それは無理だった。





だって、入ってきたのは

灰羽くんと、黒尾だったから。






黒尾「及川、朝からやめろ」



及川「だってさあ、Aちゃんが………









灰羽「あれっ！Aさん？なんでここに！おはざーす！！」





『っ、やっ……！！触らないでッ！！！』






する、と掴まれた腕。
勢いよくそれを振り払った。


灰羽「ええ〜？不機嫌〜〜。どうしたんですか〜？」






及川「え？知り合い？？」




黒尾「お前昨日、ここにいなかったよな？？」






灰羽「あっはい！放課後会いました」






『会ってないっ！！！！！』






私はこんな人知らない
お願い、だからそれ以上言うのをやめて………！！





菅原「必死すぎだべ〜A。灰羽と何かあった？もしかして、それ？」




ピ、と菅原さんが私の首元を指差す。




黒尾「あ？リエーフ何したんだよ」




灰羽「キスしました」









目の前が真っ暗になったっていうか


なんだろう、

色がなくなった。




やめて………やめてよ……！






及川「は？うそ、」





『ちがう、』




黒尾「お前さ〜………」








黒尾がしゃがんで、私と目線を合わせた。
顔がかなり近くて、私は思わず首をひっこめ、できるだけ距離を取れるようにした。





黒尾はそれ以上近づいてくることはなくて、そのままこう言った。









黒尾「ファーストキスが終わったら、キスは誰としてもオッケーな訳？？よく、そんなんでファーストキスは好きな人と、とか考えたな。どうせ考えてたんだろ？？」






言い終わると、鼻で笑ってくる。


そして、繰り返す。





黒尾「少女漫画の読みすぎかな〜？現実はそう甘くねえよ？？」





ま、お前もお前だけど。






なんて付け足して。






なんで、そんなこと、言うの？




『あんたたちだってそうじゃんっ…』





黒尾「は？ちげえよ」






ぐい、と腕を掴まれ、無理やり立たされる。
力が出ず、震える足。





黒尾「俺らは夢なんか見てねえ。今まで何人としたと思う？俺も覚えてないけど。
恋愛に本気だしてどうすんだよ笑。
残念だな、二口の元カノ超美人だったよな。お前のことも遊びなんじゃね？」





ニヤニヤしながら言う黒尾に、腹がたつ。




しかも今、二口くん出してこなくていいじゃんか……！！







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クロ性格悪ゥ……すみません汗。

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