検索窓
今日:47 hit、昨日:27 hit、合計:15,010 hit

304. ページ18

青「照史と、ちゃんと話せて良かったな
  また、して欲しい事考えときや?

  ワガママ放題やで」




そう頭を撫でると

ゆっくり照史に視線を向け





「また…来てくれる?」と遠慮がちに言った





俺達のやり取りを黙って見ていた照史は
そんな姉ちゃんの言葉に
見たことない程に優しく笑って




「当たり前やろ」と言った




安心したように笑った時
照史のスマホが鳴った

ポケットから取り出すと
「あ!」と言って慌てて出る






電話の向こうには大勢居るらしく
ワーワーと賑やかな声が
静かな病室によく聞こえる





「スマン!忘れとった!今から行くわ!
 おん、おん、分かった」

そう答えてすぐに切る





橙「ツレと飲みに行く約束しとったん忘れてた」

青「何時から」

橙「もう始まっとるw」

あ「早く行かなきゃだ」

橙「また来るわ」

あ「ありがとう」






珍しくワガママ言ってたのに
寂しそうにしてたのに

照史に掛かってきた電話1つで

引いてた後ろ髪から手を離した






昔から
決して照史の邪魔をしない姉ちゃん

パパラッチから言われた「足枷」という言葉は
姉ちゃんの心をいまだに縛り付けているんだろう



そして



賑やかな声の中に一瞬沙耶さんの声がした

俺に聞こえたくらいやから
きっと姉ちゃんにも聞こえている





気付いてないかのように
「飲み過ぎ注意だよ?」と笑う姉ちゃん

「分かってる」と笑い返す照史





懐かしいその光景に俺の口角も上がる






「ほな、また来るから!」





笑って手を振ってるけど
寂しげな姉ちゃんの頭を撫で
入口に向かう



名残惜しそうに少し後ろを歩く照史と
場所はどこかと聞きながら
ドアに手を掛けた時







『ガシャン!』と背後で派手な音がした

305.背中→←303.目標達成



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
設定タグ:桐山照史 , ジャニーズWEST , 中間淳太   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

向日葵(プロフ) - かこさん» コメントありがとうございます!気がついたら残りが少なくて焦ってます汗あと10話程度に詰め込むか…続編にしてダラダラ書くか…縮めるような文才が無いのは致命的です笑のんびりお待ち下さいませ😊 (5月26日 9時) (レス) @page37 id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます。本当に嬉しいです。今後の展開を想像するとギュッと胸が苦しくなりますが、最後まで皆の想いを見届けます!私も一気に読みたい気持ちと少しずつ読みたい気持ちがグルグル(笑)いい子にして更新をお待ちしててますね (5月26日 7時) (レス) @page37 id: 146cf31383 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 凛さん» いつも優しいコメントありがとうございます(´;ω;`)書きたかったシーンの1つでした。パスはスグに開放すると思うので、前作の2人がいちゃいちゃしてた辺りを読み返してください😊※私も読み返してます (5月9日 12時) (レス) id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 今日も今日とて切な苦しいですね。゚(゚´Д`゚)゚。素敵なお話共有してもらえて本当に有難い限りです。いつもありがとうございます。パス解除早くても早くなくても前作読み返したりしながらお待ちしていますね (5月9日 3時) (レス) @page13 id: 4ef99da948 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:向日葵 | 作成日時:2023年5月6日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。