302.青side なんで知らんねん ページ16
ドアの前で中の様子を伺ってたら
姉ちゃんが別れの言葉を言い始めた
なんとなく嫌な予感がして
どうしようかと
ドアノブ握って室内の声を聞いていると
突然聞こえた照史の怒鳴り声
そのままドアを引き
膝を抱える姉ちゃんの所へ急ぐ
隣で涙を流しながら
「やってもた」って顔をしてる照史
「いきなり最後とか言われて
受け入れられへんのも分かるけど
怒鳴るな言うてるやろ
なんで懲りひんねん」
そう言って視線を向けると
バツが悪そうに俯いた
伝えられる間にって
姉ちゃんの気持ちは分かる
俺にも淳太にも
同じように言うてきたし
聞かされて困惑するのも
否定したくなるのもわかる
だからって
なんで怒鳴るかね
ホンマにアホなんか
「りゅせくん、待って。怒らないで」
相変わらず照史を庇ってるけど
そんな必要ないでマジで
青「姉ちゃん、照史が悪いで」
あ「違う」
青「違わへん。照史、今スグ謝れ」
橙「……ゴメン」
あ「照史、違…」
青「はい！終わり終わり！
堂々巡りやめぇ
姉ちゃん、庇ったら照史の為にならんで
また同じ事繰り返す」
そう言うとしょんぼりと視線を落とす
ホンマに照史には甘いんやから
そんな姉ちゃんの頭をワシャワシャ撫でて
コンビニの袋から
カップアイスを取り出す
空気を変えるためにとりだした秘密兵器
「ほい、食べたいやろ？
今日から販売やて！いちごの限定版！」
時間を潰すために彷徨いてた
院内コンビニで見つけた
姉ちゃんの大好物のアイス
春限定やから
早く販売せぇへんかなって待っとったんよな
「え！売ってたの！？」
途端に嬉しそうに笑う
そこには隠しきれない
疲れと不調が滲んでいた
「ちょうど並べてたから買うてきた！
一番乗りや！」
「ありがと！嬉しい！」
一気に戻った空気感に
照史も涙をゴシゴシ拭いてから
会話に加わる
中蓋を捲りとってから
木のスプーンを刺して姉ちゃんに手渡すと
両手で受け取った
橙「好きなん？それ」
あ「うん！大好き！」
ちょっと待って
青「照史は、なんで知らんねん」
橙「え？」
青「これ、姉ちゃんの
好きな食べ物TOP3に入るで
なんで元カノの好きな食べ物すら
知らんねん」
そう言えば誕生日すら最初は知らんかったな
ホンマに聞かへんねんな
肩落とすくらいやったら
最初から聞いたらええのに
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向日葵(プロフ) - かこさん» コメントありがとうございます！気がついたら残りが少なくて焦ってます汗あと10話程度に詰め込むか…続編にしてダラダラ書くか…縮めるような文才が無いのは致命的です笑のんびりお待ち下さいませ😊 (5月26日 9時) (
レス) @page37 id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます。本当に嬉しいです。今後の展開を想像するとギュッと胸が苦しくなりますが、最後まで皆の想いを見届けます！私も一気に読みたい気持ちと少しずつ読みたい気持ちがグルグル(笑)いい子にして更新をお待ちしててますね (5月26日 7時) (レス) @page37 id: 146cf31383 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 凛さん» いつも優しいコメントありがとうございます(´；ω；｀)書きたかったシーンの１つでした。パスはスグに開放すると思うので、前作の２人がいちゃいちゃしてた辺りを読み返してください😊※私も読み返してます (2023年5月9日 12時) (レス) id: 06dabafe54 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 今日も今日とて切な苦しいですね｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ。素敵なお話共有してもらえて本当に有難い限りです。いつもありがとうございます。パス解除早くても早くなくても前作読み返したりしながらお待ちしていますね (2023年5月9日 3時) (レス) @page13 id: 4ef99da948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2023年5月6日 19時
