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一週間かけてピカピカになった水色の壁と床を眺めながら「水で一杯になるのがたのしみ」と我が子を見るように話していた。
学校に着いた時から放課後になる瞬間まで僕たちは何も話さないでいたのに毎日こうする事が出来たのは、非日常感でも吊り橋効果でもなんでも良かった。
明日から、また君と話せていたら良い。
欲を言えばそこから連絡先でも何でも貰ってずっと話していたかった。
制服姿でびしょ濡れのAを見る事になる。
熱い地面に横たわっている姿は意識を失っているのがすぐに分かって、駆け足で声を掛けた。
反応は、無い。
気持ち悪い汗が額を流れて前髪がべっとりする。どうしようもない恐怖に首を絞められながらAを保健室まで連れて行ったとおもう。
先生が熱中症だと騒ぎながら救急車を呼んでいて、冷たい手を握りながらそんな訳ないと思ったし、担架で運ばれていく姿を見て、きみは何も教えてくれないまま僕から離れていくと思った。
先生「あともう一歩遅ければを考えると怖いねぇ、命の恩人だよアンタ」
『あはは…あの、僕が運んだって言わないもらえますか』
先生「えぇ、恥ずかしいの？」
とにかくお願いします、と強く言えば納得していないような顔で「はいはい」と返される。
あの時あの日、わざわざ水で満タンになったプールの前で倒れていたのを見てから一人ぼっちになった気分だった。
なんで？君はどうして、あそこで一人でいたの。
知りたくて仕方がない自分に嫌気が差した。これは完全に僕の責任だから、もう君と話したくなかった。
好きだから。
だから今こうして楽しそうに笑うAさんを見れてぼくは幸せだった。
また君を好きになれる時まで、この秘密は誰にだって渡さないでいるね。
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第二章
好きを抱えてから離して、それから愛して
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Akari(プロフ) - 好きです！！！！！ (2月22日 16時) (
レス) id: 1f23cac0e5 (このIDを非表示/違反報告)
華凛(プロフ) - 面白くて読んでいてとても楽しいです！意見を言わせて頂けるならば作者様のおっしゃられていた『』の区別とkzhを「」名前につけることを提案させていただきたく存じます… (2月21日 21時) (レス) @page4 id: 94dc381872 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねゆ | 作成日時：2024年2月20日 18時
