歩幅を合わせて。

____無_______太____ ページ23

__ASide__








龍「お風呂毎日一緒に入ってるん？」


はぐらかしたつもりだったけど、もう一度聞かれてしまって逃げ場がなくなってしまった。


「ん...まぁ、ほとんどかな...？」


恥ずかしくなって、顔に熱が集まったのがわかった。


あぁ、恥ずかしい。


絶対近日中に茶化される。


お酒の勢いって怖いなと思いつつ、2人の様子を伺うと、いいなー、って羨ましがられて拍子抜けする。


「え？」

龍「僕も一緒に入りたいねんけどなー」

『俺もっす』

龍「でも家帰ったらもう済ませてたりすんねん」

『うわ、めっちゃわかるわー！』


なんかまた意気投合してるし。


私と裕太は勤務先も一緒で、基本帰る時間も同じくらいなことが多いからかもって思って、それを素直に2人に伝えたら納得してた。


龍「裕太くんめっちゃ幸せやん」

「そうかな...？」

龍「あれ？裕太くんどこ行ってん」


ふと龍友くんに言われて見たら、さっきまでの席に姿がなかった。


だけど、トイレかなって気に留めなかった。


「トイレでしょ」

龍「僕の相談に付き合わせたから、裕太くんと話せへんかったやろ」

「家で毎日話してるから平気だよ(笑)」


あと多分まだHIROさん知らないから、って言ったら、あーって顔した龍友くん。


龍「バレたらまずいん？」

「いや、そんなことはないと思うんだけど」

龍「まぁ、聞かれてないしな」

「ん...まぁ。ずるいかな」

龍「そんなことないやろ。普通会社の上司にいちいち誰々と付き合ってますなんて言うわけないし」

「それもそうだね」


そんなことを話してたら、後ろに気配を感じて振り返る。


「裕太？」


ぼーっとこっちを見てたから、例の男性スタッフさんが気を使って席を代わってくれた。


龍「裕太くん眠いん？(笑)」


その表情何の時の顔やねん、って龍友くんは笑ってた。


裕「眠くないわ、アホ。子供ちゃうんやから」

「半分子供みたいなもんでしょ？」


そう言って顔を覗いたら、少し嫌そうな顔してた。


「で、どうしたの？」

裕「別に？トイレ行った帰りに寄っただけ」

「そっか。結構飲んだ？」

裕「そこそこ」

「そんな顔してる(笑)」


そう言って笑いながらビールを口にしたら、龍友くんがいいなー、って言い出した。


「どうした？」

龍「裕太くんめっちゃ幸せやん」

裕「それはそうやけど」


顔に出ないから気付かなかったけど、熱くなってきた感じを見るとどうやら酔ってるらしい。









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____言_______く____→←_____________裕____

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