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裕太もまた、ドキドキを抑えられずに、シャワーに身を委ねていた。
裕「はっず...」
思い返せば恥ずかしいことをしたと、その記憶をかき消すようにシャンプーを髪につけ泡立てる。
入浴を済ませても、まだ鼓動が止まなかった2人は、ベッドに身を投げ、天井を見上げる。
「ダメだ...収まらないよ...」
Aはそう呟いて、携帯を手に取った。
裕太もまた、この気持ちを抑えたくて携帯を手に取る。
2人は同時に発信ボタンを押す。
「ねぇ、どうしよう。お母さんに相談するのもおかしいんだけど...」
裕太はAに電話をかけたが、数秒差でAが母親と通話を始めてしまったため、話し中の音が流れるだけだった。
『どうしたの？』
「私...好きになっちゃいけない人好きになっちゃいそう」
『え？不倫はダメよ！？絶対！』
「違うってばぁ...担当のグループのアーティスト好きになっちゃいそうなの！」
『え？結婚してないでしょ？』
「してないけどー...ヘアメイクとアーティストはまずいってば！」
酔いのせいもあってか、勢いよく母親に話すA。
『ちなみにどの子？』
母親は面白がっているようで、それが声から伝わってくる。
「中務くん...中務裕太くん」
『あー、あの赤い髪の子ね！いいじゃんいいじゃん。お母さんも結構タイプ！」
血は争えないね、と呑気な母親に、Aはため息が止まらない。
「ねぇ、私結構病んでるよ？何でお母さんそんな呑気なの？」
『そんなこと言ったって、人を好きなる気持ちはお母さんにはどうにもできないんだから。会社で社内恋愛禁止とか言われてんの？』
「言われてないけど...」
『だったら気にしなくていいじゃん。成るように成るって。それにまだ何か始まったわけでもないんでしょ？』
「明日...一緒に朝ごはん食べに行く」
『いや、健全！すごい健全！』
「もう...どうしよう」
『とにかく、今日はできるだけ寝て、また明日朝顔を見て、気持ち確かめたらいいじゃない』
話はそれからでしょ、と言われ電話を切った。
一方の裕太は、話したかったのに電話が繋がらなかったことから、勝手な被害妄想でモヤモヤが止まらなかった。
裕「ほんまは好きな人...おるんかな」
そんなことを考えては、枕に顔を埋めた。
こうして2人は何とか眠りについたのだった。
翌朝、Aは8時にセットしたアラーム音で目を覚ます。
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べてぃ。(プロフ) - 龍さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです(^^)私自身いつも裕太くんに母性をくすぐられてるので（笑）これからもよろしくお願いします。 (2019年9月22日 16時) (
レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
龍 - べてぃ。さんの書く裕太くんがめっちゃ可愛すぎます！！癒されましたぁ！これからもがんばってください！ (2019年9月22日 14時) (レス) id: 39b806bb30 (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - hasamiさん» 私がどれだけ裕太くんに母性をくすぐられてるかが出ちゃってますね（笑）そう言っていただけて嬉しいです(^^)引き続きよろしくお願いします！ (2019年9月17日 23時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
hasami(プロフ) - べてぃさんが描く裕太くんが、ちょっとだけ子供なところが堪りません（笑）可愛いです（笑）今回もとても面白かったです！ (2019年9月17日 22時) (レス) id: 88809e26ca (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - あさのさん» いつもありがとうございます。途中少ししつこいかな？と思ったりもしましたが、そう言って頂けて嬉しいです(^^)これからもどうぞよろしくお願いします！ (2019年9月17日 1時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月13日 23時
