時を操る魔法使い２【怪盗ジョーカー】

87.裏切り者の目的 ページ49

［サフラン王国 王宮］

《クラブ(a) side》


俺達の乗っていた台が下がる。

将軍(偽)「やってくれたなジョーカー。だがお前はもう袋のネズミだ。」

扉から沢山の兵隊が駆けてくる。

良いタイミングで入ってきたもんだな。

将軍(偽)「ジョーカーと裏切り者の姫を射殺しろ！」

将軍が指示をする。しかし…

兵隊「将軍！貴方を逮捕します！」

将軍(偽)「なにぃっ！」

兵隊の持つ銃は将軍の方を向いていた。

やられた…ね。

ジョ「あんたが思ってるほど、あんたの部下は馬鹿じゃ無いぜ？」

ジョーカーが姫の背中からマイクを取り出す。

ジョ「ここで話していたことは、すべて外に聞こえていたのさ。」

パプ「いつの間に…！」

気付かなかったんだな。

ジョ「あの時仕込んだマイクから、あんたが兵器を使おうとしたこと、そしてパプリカの国への思いがな。」

将軍(偽)「ｸｯ…。」

なぜか、笑う将軍。

残念でしたー

的な…？

ロコ「ジョーカー！この人が！」

ロコが入ってきた。

そして、スペードとクイーンは肩を貸していた、


本当のバジル将軍の。

パプ「バジル将軍！」

パプリカの言葉に驚くジョーカー達。

ジョ「なにっ！」
ハチ「うえぇぇっ！」


将軍(本)「私は奴に閉じ込められていました。奴は偽物です。」

目線が将軍、いやプロフェッサーに集まる。

ジョ「お前は誰だ！」


これで、おれの偽りも終わりか…。いつまでも将軍を悪者には出来ないもんな。



将軍(偽)「ﾌｯ…さて、そっちはどうなんだ。」

クラブ(a)「え、あー。すぐ終わらせるよ？」

いきなりなのはこっちもかよ！

パプ「えっ、クラブさん？！」

ジョ「クラブ！お前っ！」

俺は、みんなの動きを止める。

この程度のチカラなら、まだ疲れないな。

ジョ「か、からだがっ！」

パプ「うごかない…！」

クラブ(a)「ごめんな、姫。俺、いや僕はクラブなんかじゃ無いんだ。」

機械から二つの宝石を取る。

振り向いて、仮面をつけて服装を変える。

ジョ/ス/ク「アルト…！」


パプ「ど、どういうことですか…！」

やっぱり分からないよね、

アルト「僕はアルト。嘘をついたんだ、お宝を頂くために。」


パプ「そ、そんな…クラブさんが…」

アルト「姫には悪いことしちゃったね…」

人を騙すのはあまり良くないな…

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