80.取引 ページ42
[サフラン王国 廃墟]
クラブ(a) side
にしてもこの光、有能だな。
自分が念じるだけでお宝の在処を指し示してくれる。
というか、何でこの光に気付かないんだ?ジョーカーたちは。
いや、見えないのか…?
確かに前はシャドウには見えていたはずなんだが、なぜだ?
その理由で一つ思い当たることがあった。
―――シャドウは魔女(魔法使い)の血を少しは引いているのではないか?―――
ローズがあんな力を持ってるんだ、そうに違いない。
それしか考えられない。
まあ、後で落ち着いたら聞いてみるか。
…なんてことを考えていたら
パプ「あのっ!クラブさん。ジョーカーさん。」
と、姫に呼ばれた。
クラブ(a)「ん?」
ジョ「なんだ?」
パプ「あなた達、怪盗なんですよね。」
ジョ「その通り、怪盗ジョーカーだ。」
クラブ(a)「同じく怪盗クラブだ。」
パプ「お願いです。この宝石を私から奪ってください。」
ジョ「うわっと!」
ジョーカーが旧壁から転げ落ちる。
ジョ/クラブ(a)「「は?」」
パプ「これを使ってラグナロクの光を壊してほしいのです。制御装置は王宮にあります。どうか手伝ってください、私と一緒に行ってください。」
え、マジ…?
ジョ「勘弁してくれよ…怪盗が人助けだなんてまっぴらだぜ。」
パプ「お願いです!!」
クラブ(a)「でもなぁ…。」
パプ「もし、ラグナロクの光が使われたら…当たり前の幸せも簡単に消えてしまいます!そんなこと、そんなこと……あっていいわけないっ!」
ジョ/クラブ(a)「「ふぅ…」」
ジョ「だったら、王女様。取引だ。」
おっと、ジョーカーが乗った!
どうせろくな事じゃないんだろうけど…
パプ「えっ…とりひき…?」
ジョ「あんたの願い、『ラグナロクの光を壊す』のを手伝ってやる。その代わり…」
パプ「その代わり…?」
ジョ「________。」
クラブ(a)「あはっ!なにそれ傑作なんですけど!」
ジョーカーらしい取引だな。
パプ「ではクラブさんは?」
クラブ(a)「んじゃあ…、成功したらその宝石を俺に貸してくれるかな?」
そして姫の耳にこっそりと
クラブ(a)「秘密の盗みにかかわるんだ。」
と、ささやく。
パプ「…わかりました。ただし、成功したらですよ!」
これで、こっちは完璧だな。
クラブ(a)「そうと決まれば…!」
ジョ「ハチ!ロコ!今すぐ出発だ!」
ラッキー怪盗道具
クイーンの剣
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Sleeper(プロフ) - ハニートースト 通称,ハニトン!さん» ありがとうございます。そのように思って頂けるなんて光栄です。更新も頑張ります。最近の話はオリジナルの内容が多いのでしっかり読んで頂けるとうれしいです。 (2019年4月4日 12時) (レス) id: f153ef9291 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン!(プロフ) - めっちゃ面白いです!読んでてドキドキしました!!更新応援します!! (2019年4月3日 9時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗マリン(プロフ) - Ellen☆さん» ありがとうございます。まだまだ駆け出しですが、頑張っていきます! (2018年11月4日 12時) (レス) id: bac295efd7 (このIDを非表示/違反報告)
Ellen☆ - 初コメ失礼します。読んでいて、続きが楽しみになりました!これからも頑張ってください! (2018年11月4日 0時) (レス) id: 0744a9f242 (このIDを非表示/違反報告)
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