時を操る魔法使い２【怪盗ジョーカー】

50.卵は誰の手に？ ページ4

［セレモニー会場］

NOside


ジョ「卵なら」

クラブ「もう料理させてもらったぜ？」

バンッと後ろの客席にライトが当たる。


会場「怪盗ジョーカー？！」

なんと怪盗ジョーカーがテーブルに座っていたのだ。

それに、テーブルには目玉焼きが置いてある。

ジョ「怪盗風フライドエッグだ。」


クラブside

これには理由がある。

俺は煙幕を使い、厨房を立ち去った。

何故なら、ジョーカーが俺を押した時、何かを俺のポケットに入れたからだ。

その後、ポケットから取り出すと


『クラブ、俺は料理だ。あとでお前が卵を料理しろ。』


とカードに書かれていた。

俺はその後ミルフィーユの助手になりすまし、厨房に入り、

出来上がっていたジョーカーのフライの周りを一周した。

何故かは、あとでわかることだ。

そしてこっそり用意した、イメージガムの卵をジョーカーの手に置く。

多少ずるい気もするがいいか。


で、卵に客が気をとられているときにジョーカーが俺と合流ってわけだ。



ジョ「俺が衣から出られたのは、クラブのおかげだな。あの時、衣を切ってくれたからすぐ出られた。」

一周したのはそういうことだ。


ハチ「ジョーカーさん！生きててよかったっス！」

確かにハチには心配かけたよな、作戦言ってないし。

ジョ「俺がそんな簡単にやられるわけ無いだろ。」

いや、普通はﾀﾋぬぞ。



ミル「でもどうやって卵の中身だけを？」

ジョ「材料はこれさ。」

ジョーカーが出したのは穴あきパスタ。

普通のパスタじゃ空かないけれど、ミルフィーユの使ったパスタならあくかもって思ってくれるだろう。


ジョ「それでは、虹孔雀の卵は頂いていくぜ...って！！」

すっと視界から卵が消える。

金有「虹孔雀の卵を食べるのはこの私ざます！」

金有がジョーカーから奪ったのだ。

これも想定内。


しかし今度は…。

ク「なになに〜？私も食べた〜い(低音)」


クイーンとその肩に乗るロコの登場だ。

クイーンの手には剣が。

壁を切って出てきたみたいだ。

切れ味が凄い。


クラブ「よしっ！ジョーカー、ハチ、行くぞ！」


二人俺に続きクイーンの体に乗る。

怪盗達「せーのっ！」

で強く踏み込み、クイーンをバネにぴょんぴょん飛んで行く。

クラブ「そっちの卵は偽物さ！」

金有の持っていた目玉焼きがパンッと弾ける。

俺の手には隠し持っていた虹孔雀の卵があった。


ジョ「虹孔雀の卵は後で美味しく頂くぜ！」

クラブ「アデュー！」

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