番外編 アルトとシャドウ 【不可能】 ページ22
［飛行船］
アルトside
シャ「で、これがその写真。真ん中があいつ。」
確かに白髪のストレート。
アルト「…で、名前は？」
シャドウはさっきから「あいつ」としか呼んでいない。
シャ「それが…どうしても思い出せないんだ…。」
なるほどな。
アルト「だから、俺のチカラで思い出させてくれ…と？」
シャ「ああ。」
アルト「そうだな…出来なくはないが、まだそんなにチカラは戻っていないんだ…。」
チカラが戻れば、簡単なんだけど…。(過去に行くのは危険だが…。)
シャ「そうか…。」
アルト「ごめんな…。」
そう言うと、シャドウは吹っ切れたのかのように喋り出した。
シャ「いや……最初お前とあった時になんとなくあいつと雰囲気が似てて、魔法使いだって聞いてもしかしてって思ったけど名前も髪の色も違うから別人なんだよな、って」
雰囲気が似ている……まさかな…。
シャ「でもなんか親近感が湧いちゃって、お前がﾀﾋんだと聞いてまた俺の前からみんな消えてくんだ…と思って……」
ローズとその((あいつ))か。
シャ「でもまたこうしてアルトと過ごせているのはすごく嬉しくて、でも、でも…やっぱりあいつの事が気になっちゃって…。」
シャドウのズボンの上に落ちる透き通った涙。
この涙にどれだけの苦労があるのだろうか。
ローズも、そいつも遠い存在になってしまって、俺とあっても、すぐいなくなってひとりぼっち。
今、俺がいるのはシャドウにとってどれだけ嬉しい事なのか…。
辛かったんだな。
アルト「わかった。絶対そいつに会わせてやる。約束だ。」
そう言って、俺はシャドウに予告状を差し出す。
_______________________
予告状
何があってもシャドウの親友の((あいつ))を見つけ出す！
怪盗アルト
_______________________
シャ「でも無理なんじゃ…。」
アルト「無理なんて言って伊達に怪盗なんかやってらんないよ、ほんと。」
シャ「そうか。じゃあ、約束だ。」
アルト「もちろんだ。時間はかかるかもしれないけど、全力を尽くす。」
俺は立ち上がる。
アルト「今日はもう遅い。それに明日は大事な計画の始まりだ。」
そして姿見に手をかける。
シャドウを見るように振り返る。
アルト「なあシャドウ、ここでジョーカー達を“俺たちのトリック”に引っ掛けてみないか？」
シャドウ「……ああ、もちろんだ。」
俺はシャドウが嬉しそうなのを横目に部屋へ入った。
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ラッキー怪盗道具
クイーンの剣
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Sleeper(プロフ) - ハニートースト 通称，ハニトン！さん» ありがとうございます。そのように思って頂けるなんて光栄です。更新も頑張ります。最近の話はオリジナルの内容が多いのでしっかり読んで頂けるとうれしいです。 (2019年4月4日 12時) (
レス) id: f153ef9291 (このIDを非表示/違反報告)
ハニートースト 通称,ハニトン！(プロフ) - めっちゃ面白いです！読んでてドキドキしました！！更新応援します！！ (2019年4月3日 9時) (レス) id: b6696be840 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗マリン(プロフ) - Ellen☆さん» ありがとうございます。まだまだ駆け出しですが、頑張っていきます！ (2018年11月4日 12時) (レス) id: bac295efd7 (このIDを非表示/違反報告)
Ellen☆ - 初コメ失礼します。読んでいて、続きが楽しみになりました！これからも頑張ってください！ (2018年11月4日 0時) (レス) id: 0744a9f242 (このIDを非表示/違反報告)
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