_________ ページ18
.
(dt)
あの日の目黒の瞳が焼き付いたように離れなくて。
自然と目で追ったり、今はこんな仕事をしてるんだとスケジュールを指でなぞったり。次第に目黒で埋め尽くされていっていることを実感する。
mm「舘さん！当日で急なんですけど、今日この後って何か予定ありますか？」
dt「何もないよ」
mm「よかった。じゃあ、飯行きません？」
そんな不安そうな顔しなくても断らないのに。
dt「いいよ。他にだれか、」
mm「っサシで！、話したいことあって、」
dt「話したいこと…？相談事かな？」
mm「…まぁ、そんなところです。…で、ぇっと、誘っておいて申し訳ないんですけど、自主練したいから30分だけ待っててほしい、です、…」
2人になると弟感がでて、やっぱり可愛いな。とつい笑みがこぼれる。
dt「ふふ。わかった。なんだったらサポートしようか？」
mm「いや！お手を煩わせるわけにはいかないんで、」
dt「大袈裟だなぁ」
mm「食べたいものとか行きたいお店でも考えておいてよ。ね？」
dt「ん、じゃあそうするよ」
少しでも一緒に居たかったけど、努力してる姿を見られるのは恥ずかしいか。と納得した。
目黒も好きなもの、…なんだろう。無難に和食とか？
あ、あそこのお蕎麦屋さんはどうだろう。窓から眺められる庭園の景色も良いし、天麩羅や日本酒も嗜める。うん、ここに決めた。
あとは了承を得てから予約しようと他のことで時間を潰して。そろそろかと時間を確認するも誰の気配も感じない。待つことに対して苦痛だと感じたことはないんだけど、こんなにも待ち遠しいものなのか。
…ちょっと覗いて声をかけるくらいなら、いいかな？
自主練って言ってたから、きっと1人だし。
襟を直したり、髪を整えたり。らしくないことばかりして、ゆったりレッスン室に近づいていく。
mm「俺の責任だから」
fk「責任て、まじで大したことないしほっときゃ治るから」
ふっか…？何かあったのか、？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：微.
| 作成日時：2022年7月22日 0時
