［La neige］ⅶ (ページ19)

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fk「それよりめめ時間気にしてたでしょ？デートじゃないの？」
mm「そんなんじゃない！ふっかさんの方が大事だよ」
dt「っ、！」

あぁ。俺は、何を思い上がっていたんだろう。

mm「っ、、だてさ、」
dt「、ごめ…ん、忘れ物しただけだから、帰る。」

背後で目黒が何かを叫んでいたけど、理解する間もなく体は瞬時に踵を返した。

dt「ふ…っ、」

“そんなんじゃない！”

あれほどはっきり否定されると、さすがに堪えるなぁ。

“ふっかさんの方が大事だよ”

よく考えたら、話したいことなんてふっかへの想いに対する相談事だってすぐわかるじゃないか。察知能力は長けてたはずなのに。、…情けない。

dt「ッ、すみません、」

どす、と肩がぶつかって、俺の前方不注意にも関わらずぐらついた体を支えてくれた相手になんとか声を絞り出す。

iw「、舘さん？」
dt「、ひかる、…帰ったんじゃ、」
iw「振付の打ち合わせでちょっと、っぇ？」
dt「ごめん、…いま、みせられる顔じゃないから、…っ、ちょっとだけ、隠させて、…」

返事も聞かずに肩に埋めると、そっと背中をさすってくれて。その温もりを皮切りに、耐えていた涙が流れていく。

dt「っ…、…なんで…、」

こんなときまで、目黒の存在は消えてくれなくて。
どうしたらいいのか、…もう、何もわからないよ。

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