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fk「こーじ、立って」
kj「へ？、ぁん、っ」
後頭部をガッと掴まれて引き寄せられたと思ったらラウより強めに耳を噛まれて、ラウのときのふざけた声とはちがう声がでた。
fk「上書き完了」
ぽかんと口を開けているめめラウを置き去りにして、握られたままの手を引かれて楽屋に引きずられた。
kj「、ふっかさん、いきなりどうしたん？」
fk「いきなりじゃねえよ、最近めめラウへのガードゆるすぎ。康二は俺の恋人でしょ？」
kj「ん、そうやで？」
fk「こんな肩剥き出しになりそうなシャツで抱きつかれてさ、はだけるに決まってんだろ」
kj「やいてくれたん？」
fk「まあ、うん、そう」
kj「んふ、うれしい。…なあふっかさん、今日おうちきてくれへん？」
fk「行っていいの？」
kj「おん。ほんまは一緒に帰りたかったんやけど、俺だけコメント録りできてなくてな、テレビ局いかなあかんねん、だから、その、…鍵渡すから、待っててくれへん？」
鍵の束から家の鍵を抜いてふっかさんの前に差し出すと、鍵ごと俺の手を握ってふにゃりと笑ってくれた。
fk「わかった、まってる。飯とか作って、っつーのは、できないけど」
kj「いてくれるだけでいいねん、ふっかさんが出迎えてくれるってだけで」
まだみんなが戻ってこないのをいいことに、ふっかさんにぎゅ、と抱きつく。
顔を覗き込んで目を合わせると、薄く笑みを浮かべたままそっとキスをしてくれた。
何も言わずともされたいことをしてくれるふっかさんは最高のだーりんやわ。
fk「ん、ほらもうみんな戻ってくるよ」
kj「んぅ、あとちょっとだけ、」
腰をグッと引き寄せられて体を反転させられたと同時に扉が開く音とみんなの声がダイレクトに聞こえてきた。
sk「おいおいふっかぁー今日は全員同じ楽屋なんだからすこしくらい我慢しろよー」
fk「ごめんごめんちょっと別れが惜しくてねー、っておまえらだってメンバーの目気にせずいちゃついてんだろ！ほら康二、そろそろ着替えて行かないと」
ふっかさんにぼーっと見惚れてると頭を優しく撫でられた。
ゆるめの黒いシャツから私服に着替えて、お別れの挨拶。
kj「みんなまた明日な！おつかれさま！」
おつかれー、と8人の声を背にして、リュックを背負い直す。
今日は愛情たっぷりの肉じゃがでも作ろうかな。
ふっかさんの笑顔を思い浮かべて、お願いします！とタクシーの運ちゃんに声をかけた。
向井康二、今日も、がんばるで！
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作者名：微.
| 作成日時：2020年8月9日 21時
