Q.社畜は軍国に来ても働くのか

34枚目 社畜にぴったしな性格 ページ34

帰ってきたの挨拶を何人かにしていると

「あ、おった。」

声に振り向けば、思ったより親近感のある身長に面布で顔を隠す・・・男性・・だよな・・？男の子じゃないもんなこの声。つか男の子がここにいるわけないもんな。

「俺ロボロ言うねん。今空いてるか？」
『空いてるけども』
「帰ってきて急ですまんが、ダンスの練習や。」
『あぁいいよ』

あと一月しかないもんな仕方ない。









『いっやひっっっろ。なんだここ』

案内された先は大広間。ダンスホールが何かですか？シャンデリア天井にいくつあるよ。いやその前になにこの大理石みたいな大理石(?)大理石か。なんだ驚かせやがって。

見た目は庶民的に言えば体育館。下は長方形に広く、上には立って下を見る通路がある。ねえ広いって。部屋とかでいいじゃん。

「初心者ってことで、取り敢えず俺が教えるわ」
『ダンスの先生か何か？』
「あぁいや。そういうわけやない。ここの連中はみんなダンス踊れるんやけど・・」

何だ歯切れの悪い答え方だな。

「ま・・身長の関係でな。まずは同じくらいの人とやったほうがええって話や」
『あぁなるほど』

踊り方の指導がしやすいもんな。

「んじゃ、行くで。まずはー」









「ひと休憩入れようか」
『そ、それは・・あり、がてぇ・・・』

思ったよりハードでしたしんどい。ダンスは筋肉だった・・？

ロボロは私の状態を見て飲み物と椅子を用意してくれる。まじでいたれりつくせりですまねぇ。

「飲み込み早いし、思ったよりスタミナあるな。なんかやっとったん？」
『そうだな。終電と始発に乗るためダッシュで鍛えたかな』

家に帰りたい終電はまじで走ったからな。はは。笑えねぇ思い出だよちくしょう。

「しゅう・・？ま、結構イケてるからな。この分だと一ヶ月余裕やと思うで。」
『それはありがたい』

ここ終電とかの概念ないのか。そらそうだ移動手段馬車だもんな。

「んで、このあとマナーの勉強やな」
『おっハードだな』
「なんでちょっと嬉しそうなんだよな」
『やることあるのが嬉しくてつい』

何か目標のため勉強したり運動するのは好きなんだよ。社畜のためにある性根だが、気に入ってんだこれ。

「んじゃ、もう休憩いらんな？」
『それとこれとは話が別だと思うなー』

体力おばけなのかなもしかして。体力もやしが勝てると思うなよ。いや勝ち負けじゃないわ。

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