3個目 〃 ページ3
『なんで一部屋しか空いてねぇんだよ・・！』
受付の方には悪いが毒を吐かせてもらう。いくらホテルと言っても事情を説明すれば二部屋もらえると思ったんだが、甘かった。
［満室でして・・］
日本の若者盛りすぎだろ。
仕方無しにゾムさんをベットに置いて、荷物も床に置く。シャワー浴びたい。
『ゾムさーん』
zm「んむ」
反応はあるし、顔は赤いけど具合悪そうじゃない。放っておいても良さそうだな。
今日はソファーで寝るか。確かこの部屋にあったはず、と一瞬彼から目をそらすと
zm「んふふ」
悪戯っ子のような笑い声。背筋に悪寒が走り、本能が体を動かす。ベットから身を引こうとしたその時
zm「無防備やんなぁ」
強い力で腕を捕まれ、瞬く間に視界が反転する。目の前には嬉しそうに笑うゾムさんの姿が。
やばい
まだ拘束されてない片手で反抗しようとしたが、それを片手で絡めとられ、ベットに押し付けられる。
zm「駄目っすよ〜。簡単にこんなとこ来ちゃあ」
『い、いつからおきて・・』
zm「はじめっからやけど」
全て演技だったのか。いや、思い返せば不自然な点がある。
一般的な女性より力があると言っても、意識が混迷している男性を支えて歩くなんて無理に決まってるのに。
『・・・』
zm「あわよくば家につれてってもらえるかなぁと思ったんすけどね。まさかこんな場所に連れてきてくれるとは」
首に冷や汗が垂れる。それを愛おしそうに掬う彼は私にとって脅威そのものだ。
『い、いいんですかこんなことして。警察呼びますよ』
zm「連れてきたんはあんたでしょ？」
言い返せねぇ。絶体絶命？いやいやいや、いやいやいや！！
『欲求不満ならどうぞ風俗へ』
zm「いややあんなブス共。俺はあんたとしたい」
『私はお断りですけど！』
zm「強気なのもかわええなぁ。はやく食べたい」
だめだこいつ話を聞いてくれない。かくなる上はドン引きさせるか。
『そ、その私、そういうことしたことないくそ喪女なのでどうか許して』
どうだ！ドン引きだろう！生まれてから20数年も立ってんのに恋愛経験ほぼ0だからな！
だが
私の予想とは反対に、彼は唇に三日月を浮かべる。
zm「最高やんけ。俺以外知らなくなるってことやんな」
『駄目だこいつ』
はやくなんとかしないと
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まうるもち - 好きです....文章が神.....いつの間にか読み終えていた不思議 (2019年10月7日 23時) (
レス) id: a48c43d4d7 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 紫龍さん» 誤字ですごめんなさい！ご指摘ありがとうございます！ (2019年10月3日 6時) (レス) id: 8ab1994adc (このIDを非表示/違反報告)
紫龍 - 碧月さん» 失礼します…knさんの2条目『後者裏』って『校舎裏』の事ですか？誤字とかじゃなかったらすみません！！ (2019年10月2日 23時) (レス) id: ed1de518a2 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - アルムさん» ご指摘ありがとうございます！ (2019年9月29日 9時) (レス) id: 8ab1994adc (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - コメント失礼します！碧月さんの作った小説はやっぱ神ですね！途中で気づきましたがemさんの小説の六限目の２０行目の「…そらは愛おしさへと…」は「…それは愛おしさへと…」じゃないでしょうか？間違ってたらすみません！更新楽しみにしています。 (2019年9月29日 8時) (レス) id: 9866a4ca3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
| 作成日時：2019年9月17日 6時
