似てないふたり【JW】

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ビックリして時間がやけに長く感じる。

待って、なに、これ





「お返し」

『……いい！！！やんない！！！』

「なんでやねん」

『より好きになってまうから、…それに、』

「キツい時すぐに気付いてやれんで、優しい言葉も掛けられへんくて、ごめん」

『…ううん、』





正直、そんな事を言われるとは思わんかった。


大毅くんは嫌だと拒否る私を無視して、腕を無理やり引っ張ると胸の中に閉じ込めた。恥ずかしさでいっぱい。メンバーとハグなんて数え切れない程あるけど、大毅くんとはあまりしてこんかった。

さっきも言ったみたいに好きになっちゃう。

止められない程に。





『ちょ、……ながい、っ、』

「…流星にいちばん甘えやすいんかもしらんけど、俺にも甘えて欲しい」

『怖いってば、』





最早、なにかのドッキリとしか思えへん。

あんなに冷たかったのに、急にそんな事言われても脳がバグるって、





「ほんまは気付いてた。コンサートの時に、下から引っ張られてんの見てた。声を掛けたかったけど、何て声を掛けたらええんか分からんくて、」

『……見てたんや』

「俺、他のメンバーみたいに気の利いた事あんまり言われへんからさ………ごめんな、ほんま」





何を言えばいいのか分からんくて、

そのまま優しい手が頭に回ってきた。


ぽん、と撫でられると涙腺が崩壊する。最悪、大毅くんの前だけでは泣きたくなかったのに。泣き顔ブサイクやもん、





『だいきぐんっ、だいすき〜〜！！！』

「うん、ありがとう」

『けっこんしようね〜！！！』

「はいはい」





大毅くんのツンデレな部分は大好き。

たまに見せてくれる、デレは本当に心臓に弱い。


お兄ちゃんの様な優しさの大毅くんは昔を彷彿させる。誰とも馴染めない私にいつも話しかけてくれてた、年下であまり口を開かない私にお弁当一緒に食べよって声を掛けてくれていた。



優しい優しい大毅くんが、

この世でいちばんだいすき





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