いつかのあの日にVI (ページ44)

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後日談ページ44

タケミっちとヒナちゃんの結婚式が無事に終わりそれから数ヶ月後

エマとドラケンの子どもが元気に生まれて、また数ヶ月後

万次郎と私の間にも可愛い男の子が元気よく生まれた。
退院して少し落ち着いた頃には皆から出産祝いとして色々な物を頂いた

「⋯可愛い」

「ふふ、どんな子になるかな？」

授乳してオムツ変えてぐっすりと寝た我が子を囲む様に両隣に寝転ぶ万次郎と私は可愛い寝顔を見ながら未来のことを話していた

「男だからなー⋯俺みたいに最強になってほしい」

「私は、大切な人のために頑張れる人が良いな」

「あぁ、それが一番だな」

「これからが楽しみだね」

私が感じてた記憶の底の記憶、私の記憶じゃない私の記憶
タケミっちが泣きながらもボロボロになりながらも何度でも立ち上がり立ち向かっていく姿を知ってる
その姿に何度助けられただろうか⋯。

「後は好きな人が出来たらいつでも助けに駆け付けれる王子様かな」

「あ、それ俺のこと？」

「ふふ、どうでしょう〜？」

タケミっちもだけど万次郎は時々大人びていて
彼は私が困ってる時にいつだって駆け付けてくれるヒーローみたいな私の王子様なんだ。

「A、結婚してくれてありがとな」

「それはこっちの台詞、私を想い続けてくれてありがとう」

「っ、あぁ⋯！」

優しく笑えば涙を浮かべる万次郎を見て小さく笑う

何処かのいつかの私達はきっと別々の道を歩みながらもお互いを想い合ってたんだと思う
その離れていた分を埋める様に万次郎は私にベッタリで我が子よりも赤ちゃんだなって思いながら今、こうして貴方と居れる事をもっと感じていたい。

お互いの歩んで来た物語の答え合わせしたら
その時は私よりも知ってる思い出話に花を咲かせて色んなこと教えてほしい
いつかのあの日に知った大切な思い出を。