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「オマエとの約束果たしに来た⋯その、俺と⋯け、結婚してくれ!」
東卍解散して落ち着いた頃、珍しく緊張してる万次郎からプロポーズを受けて、”佐野A”として佐野の姓で生きてる。
だから皆、結婚した事は知ってる
それから数年間は二人の時間を過ごして、そろそろ⋯と、思い無事授かった。
悪阻なのか単に体調不良なのかで病院に行って確定するまで分からなかった
「A、オマエ⋯⋯デキたか?」
月に5.6回は当たり前の様に私達の家に来る元東卍メンバーその中には圭介も居て、私をジッと見るなり小声で聞いてきた
「え」
「少しだけどやつれてンぞ」
「圭介、私の事好きじゃん⋯」
少しの変化も見逃さないと言うか観察力が凄過ぎる
「あー⋯⋯そりゃ変化ぐらい気付くわそれより何ヶ月だよ」
圭介は髪をガシガシとすれば目を合わせて真剣な顔していた
「まだ病院行けてないんだよね⋯普通に生理不順と体調不良かと思ってさ」
「それマイキー知ってんのか?」
「体調悪いとは言ってるけど⋯ちゃんと分かってから言おうと思って」
「マイキー明日休めねぇんだろ?俺が休みもらうから明日病院行くぞ、千冬には休みもらえるし事情話さねぇどくから」
圭介の心遣いに感動してその後産婦人科まで着いてもらい
無事、妊娠が発覚した。
エマと万次郎にはその日の夜伝えたら泣くほど大喜びしていた。
生まれるまで他の皆には内緒にしておこうかと思ったけど妊娠後期になるにつれ出てくるお腹を想像すれば無理かなって⋯ならせめて性別が分かるまでは黙っておこうと思ってたけどまさか自分の口から言ってしまうなんてうっかりだ⋯。
「ほら、私のことは良いから主役もう少しで来るよ!」
群がる皆を散りばめそれぞれの席に座らせると、司会のアナウンスが響き渡り、タケミっちとヒナちゃんの結婚式が開催された。
「新郎、武道 あなたは日向を妻としその命ある限り真心を尽くす事を誓いますか?」
「はい、誓います」
「誓いのキスを」
「幸せにしてね」
誓いのキスを交わし幸せそうに笑う二人に皆が泣きながらおめでとうとタケミっちに駆け寄った
完璧じゃない格好悪い姿でも大切な人のため命を張ってきたタケミっちを私は記憶の底で知ってる
守りたいもののため必死に足掻いて
そしてその頑張りが奇跡となって辿り着いた未来
貴方達が守り、取り戻した大切な未来
いつかのあの日にまた会えた奇跡を、宝物に出来るこの世界を私は愛し続けていくよ。
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作者名:たまりんこ | 作成日時:2023年1月24日 11時