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「これより二代目 東京卍會決起集会を始める!!」
副総長となった千冬と現れたのは総長となったタケミっち
「まずはみんなに謝りたい⋯巻き込んですまない
オレ、三天戦争でマイキー君に負けて絶望したけどここに立ててる
オレなんか総長の器じゃないのはわかってるし東卍の総長はやっぱりマイキー君だ
でも三天戦争で思い知った⋯もうマイキー君は別人だ
もうあの頃のマイキー君は取り戻せない⋯けどオレはマイキー君に勝ちてぇ!!これから関東卍會をぶっ潰しに行く!!オレは絶ッ対ェ勝つ!!負けたままじゃ終わらせねぇ!!だからみんなも諦めていたものを取り戻そう!!
これはオレだけじゃない⋯”オレたち”のリベンジだ」
翌日、イヌピーくんとD&Dにてオープン準備をしながら話す
「⋯A」
「ん?」
「危ねぇと思ったら逃げろよマイキーはお前さえも殺す勢いだ」
「そうなったらそうなっただよ⋯だけど私が死にかけた時万次郎泣いてたんだ⋯人前で泣かないのにね⋯だからきっと大丈夫」
笑って言えば、腕を引っ張られイヌピーくんの胸板に顔を埋める形で抱き締められていた
「?」
「怖いんだろ」
「そんな事ないよ」
「嘘つき」
「ハハ、バレちった⋯本当は今の万次郎見るの怖いんだ」
理性なんか無い黒い衝動に駆られた万次郎をまだこの目で見た事がないからどれほどの恐怖なのか分からない
一虎を殴り殺そうとしたあの目と春千夜の口を裂いたあの目が今の万次郎と同じなら私は臆する事なく立ち向かえるだろうか⋯いや、逃げるなんてしない。
闇の中で助けを求める万次郎が頭に浮かぶ
黒い衝動を壊したら万次郎は解放されるんじゃないのかなって思う⋯
だから助けを求める手を掴んでやる!黒い衝動なんかに邪魔させない!
「本当の万次郎と生きたいから!自分の幸せも万次郎の幸せも全部取り返してやるんだ⋯!」
「当たり前だ」
「へへ」
「元気出たか?」
「うん!ありがとうイヌピーくん」
体から離れて笑顔を見せれば腰に手を回しながらもう片方の手は頬に添えられる
「い、イヌピーくん?」
近付く顔に思わずギュッと目を閉じる
「アツアツね〜」
「わっ!田中さんご夫婦いつの間に!?」
常連夫婦がニヤニヤとこちらを覗き込んでてすぐさま離れようとするも馬鹿力すぎるイヌピーくん!!
「オープンすぐ♡」
「さっきじゃん!言ってよ!イヌピーくんも離れて!!」
「やだ」
「ハハハ!若いって良いなぁ!!」
「もうやだーーーー!!!」
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作者名:たまりんこ | 作成日時:2023年1月24日 11時