いつかのあの日にII (ページ42)

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「知っていたのに止めれなかった場地さんを救えたのに⋯」

「すげぇなお前、一人で戦ってたんだろ？誰も褒めてくんねぇのに」

「うん、タケミっちは凄いんだよドラケンに凄んだ時の言葉”もう二度と譲れねぇモンがある”それってそういう事だったんだね
悲惨な未来を変えようとする必死な想いは本物⋯信じるよ、タケミっち」

「胸張れよタケミっち大事なのは結果じゃねぇ！誰も見てねぇのに逃げずに戦ってきた俺はお前を尊敬する」

「私もタケミっちを尊敬するよ」

「嘘みたいな本当の話を信じてくれるのか」

「当たり前だバカ、相棒だろ！」

「なら私は、相棒第二で！」

「千冬⋯Aちゃん⋯！！」

泣きじゃくるタケミっちを優しく抱き締め頭を撫でてやれば更に涙が出て私の右肩が濡れていく
それを急いで千冬は自分のハンカチで肩を拭き取ってくれるけど涙腺ガバガバのタケミっちには全く意味など無い⋯

背中をポンポンと、子どもをあやす様にしてあげながら
一人でずっと抱えてたんだと改めて思わされる

ヒナちゃんのこと、圭介のこと、万次郎のこと⋯東卍の未来のこと
沢山の想いを抱え過ぎて彼が押し潰してしまわないか心配だけど
圭介が大事にしてきた仲間、壱番隊、東卍を今度はちゃんと私が、私達が守るから大丈夫だよ。泣き虫の隊長を見守っててね