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ページ7

「……は?」

思わず声が裏返る。



超人気ホストが、私を? いやいやいや。

お客さんとして、って意味か。

勝手に納得し、心を落ち着けようとする。



「Aさんから離れてください。」

幻太郎さんは、彼とは思えないほどの力で一二三さんから私をひき剥がす。



「後からで決して格好良くはないですが。」

両手を一回り大きな手で包まれる。

真っ直ぐに自分を見据えられ、視線を逸らすことも敵わない。



「小生はいつも、Aさんのことで頭がいっぱいなんです。」

「つまり、好きということですよ。」



私の脳内で、「嘘ですよ。」という言葉が響く。

しかし、期待していたその言葉が彼の口から放たれることはなく。



「Aちゃんはいつも俺っちに会いに来てるんだけど?」

「それはあくまでもホストとしての貴方にでしょう。」

私を間にはさみ、二人が火花を散らしている。



止めたいが、二人に言われた言葉が脳内を駆け巡りそれどころではない。

恋愛経験が無いとは言わないが、長続きはしなかった。

そのせいで男性免疫が0に等しいため、二人が何を考えているのか理解不能だ。



「確か、Aさんの家はこの近くでしたよね。」

「……え? あ、そうです。」

突然話を投げられ、返事をしてしまったが、自分の言ったことを少し後悔した。

家に押し掛けるつもりじゃないか。



救いを求めて一二三さんに視線を送る。

「お邪魔してもいいよね?」

二人に見つめられ、断ることなどできるはずもないのだった。

▼→←夢野幻太郎 + 伊弉冉一二三 × 取り合い



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設定タグ:ヒプマイ , ヒプノシスマイク , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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あかつき - くうう、今回も素晴らしかったです、独歩推しなので助かりました;; (2021年8月19日 19時) (レス) id: 13d5a0db1b (このIDを非表示/違反報告)
そまそまりつりつ(プロフ) - 幻太郎と隠れヤンデレは凶器…くっっっ!無理…誰か、救急車を…出血多量で俺死ぬ (2019年6月20日 12時) (レス) id: 179de70c1e (このIDを非表示/違反報告)
サイカ(プロフ) - 初リク失礼いたしまぁぁぁッす!マッテンロォの幼なじみ二人組に夢主チャァンを取り合いしてほしいでッすっす〜!いちゅも楽しんで読ませていただいていますぅ(ハァトッ)宜しくお願いしまぁぁす!!!!!!!!!(勢いがどうかしてます。深夜テンションなんです。) (2019年5月5日 2時) (レス) id: f0e2e83b11 (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - 遅れてすみません…。とても良かったです!乱数がかわカッコイイです…!ありがとうございました!申し訳ありませんがリクエストしてもよろしいでしょうか?Fling PosseのStellaで乱数と夢主で帝統達と出会うのをお願いします!分かりにくくてすみません! (2019年4月26日 18時) (レス) id: faab09ce15 (このIDを非表示/違反報告)
045209 - 初リク失礼します!一二三さんで女性恐怖症を克服するために夢主が頑張る→それに一二三さんが惚れるみたいな話が欲しいです!!おねがいします!! (2019年4月20日 9時) (レス) id: 7491c8000a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさもっち。 | 作成日時:2019年3月17日 0時

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