【ヒプノシスマイク】 Why don't you come My Division? -2nd- 【短編集】

飴村乱数 × 結婚式 ページ1

鏡に映る自分と睨めっこしていると、いつの間にかその向こうに居た夫と視線がぶつかった。

「A、キレイ……！」

彼は駆け足気味に近づいてくる。

「この前見たでしょ？」



「でも……」

頬に温かい手を添えられる。



「本当に綺麗だよ。世界で一番。」

いつもの無邪気な笑みとは違う、ぐっと大人びた微笑みで言われ、心臓がドクリと高鳴った。

日の光に照らされた彼の姿に、また見惚れてしまう。



「A、口開いてるよー？」

乱数に笑われ、慌てて口を閉じる。

こんな時まで、抜けた所を晒してしまった。



「そんなとこも好きなんだけどなー」

乱数は何の躊躇いもなくそんな台詞を言うから、本当に心臓に悪い。



軽いリップ音が響き、視線を戻すと、彼が私の額にキスをしていた。

「乱数ー？」



仕返しをしてやろうと、彼のネクタイを引っ張る。

すると、すんでの所で口を彼の手で塞がれた。

「誓いのキスは、後にとっておこ？」

そんな笑顔で言われたら、言い返す言葉もない。



「じゃ、そろそろ行こっか！」

左手を取られ、薬指に口づけられる。

差し伸べられた手に、自らの手を重ねた。



立ち上がろうとした私の耳元に、乱数の顔が近づく。

そして、いつもより少し低く掠れた声で囁かれた。




「ずっとボクの隣に居てね？」

「……お姫様。」









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沫梨様、リクエストありがとうございました！

山田一郎 ＋ 碧棺左馬刻 × 取り合い→

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