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玄関の方に向かっている途中で、誰かとぶつかった。
「っ…」
「!…Aちゃん!ごめん!ぶつかっちゃって…大丈夫っスか?」
「…平気」
立ち上がり、七尾太一を避け、帰ろうとすると
「もう帰っちゃうんスか?」
「用は済んだから」
「そうっすか!じゃ、また明日g「Aさん!」サ、サックン?」
「なんですか?さっきも言った通り、もう芝居は…」
「雄三さんから聞きました、両親亡くしてるって」
「っ…!?」
七尾太一は、佐久間さんの後ろで驚いていた。
_言ってないから、当たり前か。
「…だからなんですか」
「えっと…俺も…なんです。小さい頃に両親亡くしてて…」
「!…」
「親戚に引き取られたけど、あまり上手くいかなくて、友達の家を転々としてて__」
佐久間さんは、自分より複雑な環境にあった過去のことを話していた。
「__両親を亡くしてるって聞いた時、あのまま帰らせてしまうのは、嫌だと思ったんです!」
「…」
「確かに、お芝居をしていたからと思うかもしれません。でも、演じること嫌いじゃないですよね?あそこまで演技が衰えてないから、そうかなって」
「っ…」
「…俺たちに協力してもらえませんか?」
「少し、考えさせてください…」
「はい!待ってます」
「…」
私は、出る前に礼をし、MANKAI寮から出ていった。
「…はぁ…」
雄三が子役だったとか言うからと思いながら、歩いていると、後ろから声が聞こえた。
「A!」
「?…天馬、どうしたの?」
「!ちょっとお前が目に入っただけで、その気になったからだとかじゃねぇからな!」
「嘘下手くそ」
「はぁ?!嘘じゃねぇ!」
「はいはい、で、用は?」
「…久々に少し話さないか?」
「学校でも会えるのに?」
「うるせぇ、さっさと行くぞ」
「えっ、ちょ」
私は、天馬に腕を引っ張られ、公園に行くことになった。
・
・
公演につき、ベンチに座った。
「…何話すのよ」
「今日、雄三さんに来いって言われただけで来たのか?」
「…お父さんがMANKAIカンパニーにいた頃があって、雄三はお父さんの兄貴なの」
「へぇ…偶然だな」
「うん、それで今日が両親の命日だから、来ただけ」
「そうか、どうだった?見学して」
「…ここは、こうした方が__」
私は、今日の見学してた時の自分が思ったことを多く話していた。
「…なぁ、A」
「_?」
「お前、嫌いじゃないだろ?まだ演技するの」
私は、またか…と思い、こりごりしていた。
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mutsuTrb(プロフ) - 更新できず、申し訳ありません。忙しい日々が続いており、更新がとても不定期になりますが、今後もよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年12月4日 0時) (レス) id: 2878d2101b (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - mutsuTrbさん» いえいえ! ふむふむ、続き楽しみに待ってます♪そして応援しています!……夢主負けるな!(夢主にも応援w) (2018年7月30日 5時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
mutsuTrb(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» ありがとうございます!更新頑張ります!夢主ちゃんもこれからというところなので、楽しみにしていてくださると嬉しいです! (2018年7月29日 9時) (レス) id: 2878d2101b (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - あ、続き楽しみにしてます(下のアカウントと同一人物です) (2018年7月29日 7時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - まあ、夢主ならエスカレートしても芝居とかでそいつら潰すか、カンパニーのみんなも協力してくれると思う。きっと心強い味方もできる事だし、大丈夫だと信じてる。 (2018年7月29日 7時) (レス) id: bd08756414 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ばな奈 x他1人 | 作成日時:2018年6月29日 22時