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昼休みになり、急に太一が後ろを向いてきた。
「ねぇ!Aちゃん!」
「?なに?」
「一緒にご飯、食べないっすか?」
「いいy「おい、A」天馬」
他クラスなのに、お構い無しに入ってくる天馬。
「飯、一緒に食うぞ」
二人同時に誘われるとは思わなかった。
「太一も一緒でいい?」
「あぁ」
そう言うと、天馬は近くの机と椅子を近づけ、机同士をくっつける形となった。
「そういえば、十座さんっていつもどうしてるの?」
「一緒に食べてるっスよ?あ、きたきた!十座サン!」
「悪い、遅くな…今日は、Aもいるのか」
「あ、もし不満でしたら席外s「不満とは言ってねぇ」は、はい…」
十座さんは、いつも険しい顔してる。顔で判断しちゃいけないんだけど、つい目がいっちゃうというか…
「…嫌だったら、今日だって先に学校行ってるだろ」
「確かに…」
「お前は、人の機嫌伺い過ぎなんだよ。昔から」
「はぁ?なんで今、昔の話されなきゃいけないわけ?機嫌なんか伺わないあんたよりマシだと思うけどね」
と、よくある喧嘩が始まった。幼馴染特有というもなだろうか…しかし、今回は違った。昔の話を掘り返されて、私は無性に腹が立ってしまった。
「まぁまぁ!テンちゃんもAちゃんも落ち着いて!!」
太一がそう言っても、聞くことはなく、ガミガミ喧嘩を続けていた。すると、天馬が…
「偉そうに言ってっけど、昔有名子役だったからって、俺に今じゃ勝てるわけじゃねぇだろ!」
と、大きな声で言ってしまい、数人に聞こえてしまった。
ハッとなった天馬は、謝ろうとすると…
「…今まで隠してきたのに…」
と、言い残し、カバン等を持ち、教室を急いで抜け出した。
授業を受けれる気もせず、そのまま寮に帰ることにした。
・
・
寮に着くと、いづみさんが玄関前にいた。
「?Aちゃん、学校早退してきたの?体調悪い?」
「…そんな感じです、今日はご飯もいらないので」
と言い、部屋の中に入った。
「はぁ…」
と、ため息をつきながらベッドにダイブすると、さっきのことが蘇った。
「昔の事言われただけで…なんで突っかかっちゃったんだろ…」
私は後悔し、子役だった頃を思い出した。
「あの頃は、両親もいて…あ…」
そうだ、私が子役なんてやってなければ、私だけが残されることなかったって今でも思ってるから…
冷静になれば分かることだったと、また後悔した。
考えているうちに、私は深い眠りについてしまった。
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mutsuTrb(プロフ) - 更新できず、申し訳ありません。忙しい日々が続いており、更新がとても不定期になりますが、今後もよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年12月4日 0時) (レス) id: 2878d2101b (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - mutsuTrbさん» いえいえ! ふむふむ、続き楽しみに待ってます♪そして応援しています!……夢主負けるな!(夢主にも応援w) (2018年7月30日 5時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
mutsuTrb(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» ありがとうございます!更新頑張ります!夢主ちゃんもこれからというところなので、楽しみにしていてくださると嬉しいです! (2018年7月29日 9時) (レス) id: 2878d2101b (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - あ、続き楽しみにしてます(下のアカウントと同一人物です) (2018年7月29日 7時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - まあ、夢主ならエスカレートしても芝居とかでそいつら潰すか、カンパニーのみんなも協力してくれると思う。きっと心強い味方もできる事だし、大丈夫だと信じてる。 (2018年7月29日 7時) (レス) id: bd08756414 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ばな奈 x他1人 | 作成日時:2018年6月29日 22時