キミはどんな色？【明星スバル】 (ページ2)

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白黒１ページ2

Aサイド

正直、私は東京なんかに来なくてもよかった。

どうせ、あそこと何も変わらないのだから。

だから、私は何も期待しない。

マンガやドラマのようなものなんて、期待なんてしないのよ、私は。

貴「黒羽Aです。よろしくお願いします。」

私はこの学院でやりたいことなんて何もない。

だから誰とも関わらず静かにやっていこう。

そう心から決めていた。

しかし、そんな願いは儚く邪魔され木っ端微塵になった。

ス「ねぇねぇ、転校生！一緒に遊ぼうよ！ねぇ！」

やたらと笑顔で振舞ってくる奴がきた。

勿論、私はガン無視した。

ス「無視しないで！ねぇ、一緒に遊ぼうよ！」

隣から気安くひょこひょこと顔を出してくる明るそうな奴。

きっと、こいつと関わると面倒なんだろうな。

心からそう思い、そのまま無視しておく。

それを授業中の50分間中、45分くらいずっとしつこく言ってくる。

そのしつこさにますます腹が立ってくる。

ス「ねぇ！「なんですか？いい加減怒りますよ。」

我慢の限界がやってきた。

ス「やったぁ～っ！ホッケー、俺はついにやったぞ！転校生が俺に話しかけてくれたよ～！だから、
諦めないって大事だよね～っ！」

授業中にそう叫ぶ。

先生は壇上でキレており、ホッケーという奴は顔に手を当て、呆れている。

勿論、しつこい奴はその後廊下に立たされた。

それにしてもなんでこいつはめげずに私に話しかけていたのだろうか。

でも、私は知っている。

明るければ明るいほど、裏の顔があり、すぐに関係は崩れてしまうことなんて。