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俺にとって、心真は… ページ38

ゼラside
俺は正直、身の毛がよだつほどの恐怖心を感じながら飛んでいた。
多分、1人だったら、即逃げ出したくなってただろう
だけど、そうしなかったのは…
チラッと隣を盗みみれば
硬い表情に不思議と明るい目をしたワグの姿があった。
こいつのおかげだろうな
ワグは俺の視線に気がついたのか、
ふっとこっちを見ると口元に薄い笑みを浮かべた
その笑みで俺は安心したのか
前世のミッションを行う時のような、恐怖心が心地よい緊張感へ
変わるのを感じていた。
『ふぅ…』
落ち着け、俺。大丈夫だ。俺はただシンマをいや、俺自身を正気に戻す。それだけだ
心真は、もう目と鼻と先にいる。
その時、横に気配がないことに違和感を感じ、
見ると、ワグは少し手前で足を止めていた事に気がついた
『ワグ?』
「っ…!!」
よく見ると、ワグの手が小刻みに震えていた
そうだよな、お前も怖いよな。…大丈夫。俺がいる
『ワグ…』
俺は、ワグを落ち着かせようと口を開いた刹那
ワ)「…なぁ、ゼラ」
ワグが俺の言葉を遮り、俺の名前を口にした
『ん?』
ワ)「…お前は…ゼラ、だよな?」
『は…?何言って…』
ワ)「心真は、お前の魂の片割れなんだろ…?ゼラは、心真じゃないんだよな…?」
縋るような目で不安そうに見てくるワグ。
『…いくら、前前世で魂が同じだったとしても、俺と心真は違う。同じじゃない。あいつも、俺も一人の人間さ』
そうだ。心真も、俺も、ワグも、俺達3人共、
前前世では人間で、ダチだったんだ
前前世だからなんだ
ダチであることには変わらねぇ。
ましてや、心真は、俺を作ってくれた親で、同じ体にいた兄なんだ
そんな心真が、間違ったことをしようとしてる
なら…止めねぇと。
子として、弟として…何よりダチとして。
『いくら前前世とはいえ、ダチが暴れてんだ。止めねぇと。だろ?ワグ。』
ワグの顔にゆっくりと理解の色が浮かぶとニヤリと不敵に笑った。
ワ)「ああ!」
ワグの言葉を合図に、俺達は心真のいる黒い塵の中へと突っ込んで行った。
--------キリトリ線--------
作者)「いよいよ終盤に入りそうですねー」
ワ)「というか、ここで切るんだ…?」
作者)「え!?なんでワグ、ここに…?」
ワ)「え?ゼラかの伝言を届けに来ただけだよ」
作者)「伝言…?」
ワ)「うん。【俺の納得するエンドにしろよ?じゃねぇと、お前の魂を…】」
作者)「ストップーー!!わかった、わかったから!閉めるよ!」
ワ)「ハイハイ」
作者&ワ)「「バイバイ」」

前世の俺→←ぶっ飛ばしてくれ



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羅琉 - できればもう一つの作品も更新してくれると嬉しいです! (2020年6月27日 12時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほりはる | 作成日時:2020年4月9日 17時

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