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心真の最期 ページ32

その後の記憶では、容姿や家が貧乏な事、が理由に虐められ
孤立、更には先生方や近所の人からも無視されて、
誰も助けてくれる人なんて居なかった事。
更には、持病の悪化で入院せざる負えなかったが
そんなお金など勿論無く、悪化の一途を辿っていた事
そんな時、母親が薬が切れた後の禁断症状によって
人を襲いかけ、通報された為、警察に捕まり罪がバレた事。
そんな母親の子供など、
引き取りたいと言う親戚は居るはずがなく、別々施設へと入る事になった事
結さんは、幸いにも性格や容姿が優れていた為、すぐに里親が見つかったが
心真は施設でも学校同様、いやそれ以上に食事を与えないなどの酷い扱いを受けた事。

映画のように流れてくる記憶の映像。
それらを見終えた時、
俺は目から熱いものが流れてくるのが分かった
『っ〜!!うっ…うぅ…』
声にならない声を出して、泣く俺。
それで終わりかと思いきや、そうでは無いらしい。
ぐにゃりと目の前が歪む直前のように、
目の前の全てが静止しているからだ。
『…?これで終わりじゃねぇなら、一体…?』
と俺が辺りを見渡した時
1拍置いて、ぐにゃりと歪む視界。
次に目の前に現れたのは、駅のホームだろうか。
心)「…」
モブ1)「ねぇ、あの子って…」
モブ2)「クスクス…そうそう、あの汚いバケモノだよ」
心のない言葉ばかり言う人々の間を
うつむき加減に、光の無い目で歩く心真の姿
心)「〜、〜…」
ブツブツと何かを呟いている心真。
よく耳を澄ますと
心)「なんでなんでなんで…簡単に笑うなよ…なんでだよ、僕悪いことして無いのに、なんでなんでなんで…」
と繰り返し呟いている
その時、不意に
モブ)「そういえばよ、知ってるか?山部幸真って奴、アイツ俺の親戚なんだけど、屋上から飛び降りてそのまま死んだらしいぞ」
そんな、周りの誰かが言った言葉
その言葉に、心真は目を見開き、声の方へと視線を移した
モブ)「ヒェッ…」
周りがビビるのも無理はねぇだろう
まともに食事も食べられなかったガリガリの子供が殺意の目で見られたら誰でもビビるだろうからな
心)「嘘…嘘だろ…」
『っ…』
俺は、心真を慰めてやりたくて口を開いた…刹那
心)「うわああああああああああああぁぁぁ!」
と吠えた心真。
心)「どうして?!幸真だけが、幸真が生きてる事だけが支えだったのに…!」
と叫ぶと
心)「あぁ…そっか。僕も、幸真の元にイケバイインダ。待ってて幸真。」
不意に、電車へと飛び出した
『えっ!?』
心真の顔はとても穏やかだった。

伝えたかったのは→←封印していた記憶



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羅琉 - できればもう一つの作品も更新してくれると嬉しいです! (2020年6月27日 12時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほりはる | 作成日時:2020年4月9日 17時

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