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祖父「名前？お父さんとお母さんが亡くなったんだぞ？」
名前「うん、知ってる…
あ！そうだ、おじいちゃんおばあちゃん
僕のことは引き取らなくていいよ」
祖母「え？」
名前「僕は施設にでもなんでも行くよ
もう、あの2人の娘だった僕を捨てたいから」
祖父「な…」
祖父母はそんな蒼の発言を聞いて絶句した
引き取りの話は決まることなく、そのまま2人の葬式の日となった。
名前は形だけは参加するが、名前は両親の顔など見たくない、なんとか抜け出して
寺の外の庭でサッカーボールを持ってリフティング練習していると＿
？「何してんだお前？」
名前「ん？」
そこにいたのは眼鏡を掛けたおかっぱの高身長の男性だった。
名前「見ての通り、リフティングだけど？」
名前は一度ボールを地面に落としヒットリフトで上げると手に乗せた
？「今葬式だろ？
早く戻らないとと親に怒られるぞ」
名前「誰もなんとも言わないよ
だってこのお葬式は僕の“元“両親だもん」
名前は“元“を強調しながら言う
男は蒼を気味悪がるかと思っていたら＿
？「！…ふーん
お前、サッカーしてるのか」
名前「そんなに驚かないんだね
うん、してるよ…アメリカにいた頃は
ジュニアサッカーチームでエースしてたくらい凄いんだ。いつか僕は、世界一のストライカーになるの」
？「そんな小さなチームのエースで満足して
なれると思ってるのか？」
名前「思ってないよ…
まだまだなのは知ってるけど
そのことはアンタには関係ないでしょ」
？「お前にとって…サッカーとはなんだ」
名前「僕にとってのサッカー？
11人でやるスポーツで僕のにとって
人生掛けてでもやりたいこと」
名前が男にそう伝えると男は眼鏡を掛け直し
大きなため息を吐いた
？「失格だ…」
名前「は？」
？「アメリカに行ってもそんな状態か…
お前、終わってんな本当に」
名前「何が言いたい訳…」
？「お前は“世界一のストライカー“にはなれない」
名前「！？」
名前はその言葉にも驚いたがもっと驚いたのは男の目だ。見たことのない黒く渦を巻いたような真っ黒な目
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作者名：眠い羊ちゃん | 作成日時：2023年3月1日 0時
