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ノア「…」
名前の目をそのままじっと見つめるノアは
準備運動が終わったのか立ち上がると
ボールを持つとコートの中心に立つ続いてノアと向き合う様になる。そして、1on1が始まる
結果は_分かりきっていた通り…
名前の負けだ。名前はノアの試合をずっと観ていたこともあり、ノアに喰らい付いて行くとこは少し出来たが…“圧倒的に何か足りない“
名前「ゼェ…ハァ…ゼェ…」
ノア「…」
名前は息を切らし肩で息をしている
そんな名前を見つめているノアはサッカーボールを拾うと…
ノア「名前…お前の武器はなんだ」
名前「!…ループシュートとドライブシュートの2つです」
ノア「その武器を使うために必要な要素は何だ」
名前「プレー視野の広さと小回りの利くスピードで敵陣のフリーに抜け出すことです」
ノア「そのために必要なプレーはなんだ」
名前「状況をすぐさま把握できる冷静な判断と
90分間敵の隙を見つけ出せる集中力です」
ノア「そのために必要は能力はなんだ」
蒼「体制を崩してもすぐに立て直せるフィジカルとどんな選手にも適応できる適応能力と今よりも動いていられる体力です」
ノア「じゃあ、それが仮に全て手に入ったとして…俺に勝てるか?」
名前「えっと、それは…」
名前はここまでサッカー歴2年とは思えない
自分のプレーの自己分析能力でノアに伝えたが、最後の質問で名前はとうとう言い籠ってしまった
ノア「思考からやり直せ。お前の理論はここで破綻した。計画の中に「わからない」要素を入れるな、全てを言語化して説明できる
理想を描け。「わからない」ってのは
希望的観測の雑音が入った非合理的な思考停止だ」
名前「!…」
その言葉は名前の生きていたこと全てを否定
する発言だった。今まで天才と言われ
欠点などないと無いと自分でもそう思っていた…そんな名前にはその言葉が思った以上に
心に深く刺さった。
名前が下を俯く、そんな名前を尻目にノアは立ち去ろうとすると…
【グイッ!】
ノア「!」
突然ノアは服を引っ張られ止められた
見てみると俯いた名前が服を強く掴んでいた
名前「教えて下さい…!僕に足りないものは何か」
ノア「思考からやり直せつってんだろ
名前…お前は朝起きてまず何をする?」
蒼「?」
ノア「その一歩は世界一になるための行為か?1分1秒365日全ての瞬間を_お前は、本当に世界一になるために費やしてるか」
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作者名:眠い羊ちゃん | 作成日時:2023年3月1日 0時