期待されたいエゴイスト【ブルーロック】

・ ページ17

絵心「どうした突然？」


名前「いやさ…僕ら親子になったんでしょ？
なら…僕の苗字は絵心になったって事だし…絵心さんは僕のお父さんになったってことでしょ、なら…なんて呼べばいいの？」


絵心「好きに呼べ、それといちいちそんなこと聞かなくていいお前の好きにすればいい」


名前「じゃあ…“お父さん“？」


名前は人生で“初めて“お父さんと呼んだ
父親であった賢のことはお父さんと一度も呼んだことがなかった名前が…会って数日の相手をお父さんと呼んだ


絵心「！…なんだ」


名前「！」


絵心は呼ばれ慣れない自分の気持ちを落ち着けるために、名前の頭をポンポンと撫でた。名前は驚いて撫でられた頭を触る


名前「…」


絵心「どうした？」


名前「いや、頭…撫でられたの…初めてかも…」


絵心「！…そうか、今からはお前の初めてのことが数えられないくらい始まる…それくらいのことで驚くな」


名前「！…うん！」


それから、2人は空港に着くと
飛行機に乗って直行便でドイツに到着する


名前「お父さん、これからどこに行くの？」


絵心「俺の“戦友“に会いに行く
アイツにはもう話を通してる、お前の吐血のことや、女だということもな。待ち合わせしてるから合流したらすぐに目的の場所に向かう。着いたらはすぐにアップ取れよ」


2人はドイツの空港を出ると
キャリーケースを引っ張りながら絵心はスマホをいじって歩く…すると＿


？「longe nicht gesehen,trozdem plotzlich kommen.【久しぶりだな、にしても突然くるなんてな】」


名前「え？」


突然ドイツ語で声を掛けられ驚き声のした方を見てみると、そこにいたのは＿


絵心「longe nicht gesehen【久しぶり】」


名前「！？」


絵心がドイツ語で返事を返すと名前は目の前にいる相手に驚いた。無理もないだろ、だって相手は＿


名前「の、ノエル・ノア…！？」


そう、現在世界一のストライカー
名前がサッカーをするきっかけにもなった男でもあり、名前の初恋を奪った男…ノエル・ノアが目の前にいのだから


ノア「そこの子供が…お前の娘か？」


絵心「あぁ、磨けばいくらでも輝く原石だ」


名前「ちょ、ちょっと待って下さい！」


パニックになってる名前を他所にそのまま会話を続ける2人を止めて、名前は絵心を引っ張る

・→←ー8話　理論

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す