期待されたいエゴイスト6【ブルーロック】 (ページ1)

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56話　交代ページ1

あっという間にハーフタイムが終わり
名前はベンチに戻ると絵心の隣に座って後半戦が始まるのを待つ

選手達が入場して来ると…
その中には想定していた“人物“がいた

名前「やっぱり…ここで出て来るか」

アンリ「なんだか、本気出してきましたね…！」

絵心「想定内だ。ここからが本番」

アンリが少し驚いているが、絵心と名前の2人はピクリとも表情を変えずに眺める

出てきたのは士道だった

士道「！」

するとこちらに気づいたのか
士道と目が合った

士道「♪」

名前「！」

士道が名前に上機嫌に手を振る
名前は士道が不機嫌になられても困るため手を振り返しておいた。

絵心「ここから変わってくるな」

名前「…」

この絵心の発言はその通りだった
士道が加わったことと冴の行動によりUー20は進化を遂げた。二子は止めるためにイエローカードを喰らい千切は右足首を負傷してしまった

絵心「……潮時だな
危機一髪のタックルでイエローもらって右足首を負傷したCCB(センターバック)と…

スプリント回数最多で攻守に渡って走り回った俊足SB(サイドバック)のスタミナ切れ…」

名前「そして、冴くんと士道くんによって前半とは生まれ変わったUー20…ここ以外に使い所はなさそうだね」

絵心「あぁ、交代枠を使う時だ」

アンリ「わかりました…誰を投入しますか？」

絵心「…均衡(バランス)は崩された
必要なのは締める役割だ。切るカードは…＿」

絵心はアンリに2人を降ろさせると2人上げた

名前「いってらっしゃい“玲王くん氷織くん“」

玲王「おう」

氷織「行ってくるわ」

その2人は玲王と氷織の2人だ
名前は2人からベンチコートを預かると2人を見送るとすぐに近くの開いたベンチにコートを置くと千切と二子のボトルを手に取る

【パシッ】

玲王「おつかれ二子」

二子「…後は頼みます」

【パシッ】

氷織「ナイスランやったで千切くん」

千切「……」

氷織「ゆっくり休んどき」

名前「おかえり。おつかれ2人とも」

二子「ありがとうございます。名前くん」

名前は二子にボトルを渡すと受け取り水分補給をする

絵心「…おい。なんだそりゃ…
この交代に文句でもあんのか？千切豹馬」

千切「いえ…ありません…！」

絵心「泣くくらい最後まで走れる身体で戦場(フィールド)に立て、バカが
その悔しさが今のお前の現在地だ」