検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:12,018 hit

story59 ページ14

宏太side


そのあと、先生にはしっかり許可をとって

涼介たちも呼んで、あの屋上へ来た。


「薮くん、どうしたの?」


着いて口を1番に開けたのは裕翔だった。


宏「これ、先生から受け取ったんだ。」


Aから、俺らにだって。

そう言うと、みんなが目を見開く。


俺は、泣かないように笑って誤魔化す。


そして、9色の封筒を宛先を確認しながら

各々に渡した。


俺の手元に残ったのは、黄緑の封筒だった。


涼介には赤色の

侑李には優しい桃色の

裕翔には鮮やか水色の

伊野尾には淡い青色の

雄也には大人っぽい紫色の

大ちゃんには明るい橙色の

光には軽やかで綺麗な黄色の


華やかな封筒が手元に。


侑「ほんとに……Aから、なの?」

宏「うん。だって、裏見てみな?」


裏には、綺麗な字で “ Aより ” と

書かれている。


大「これ、俺らの……」


封筒の裏を向けたままの大ちゃんは

そう呟く。

そうだよね、俺らの約束が書いてあるもんね。


みんながそれぞれ封筒を開けていく。

もちろん、俺もその中のひとり。


宏「……??あれ、」

光「ん?薮、どうし……それって」


俺の声に気付いた光がこっちきて目にしたのは

俺がAに絶対似合うと思って買った

ペンダントだった。


光「A……ずっと着けてたね。それ」

宏「外しちゃったんだ……っ」


きっと、決めたことを曲げたくなかったAが

最期にとった抵抗だった。


そんな考えに胸が張り裂けそうだ。


そんな思いで、俺はみんなと一緒になって

手紙を読み出した。

story60→←story58



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , Hey!Say!BEST
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

瑠璃華(プロフ) - あらじゃんさん» 嬉しいです!ありがとうございます!!ご期待に添えるよう頑張るので、よろしくお願いします! (2021年12月7日 4時) (レス) id: d6076afd6a (このIDを非表示/違反報告)
あらじゃん - 面白いです!瑠璃華さんの作品を時間の許す限りずっと見てるんだが・・・もしかしてファン!?これからも頑張ってください!ずっと応援してます! (2021年12月6日 21時) (レス) id: 747a271f52 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃華(プロフ) - momoさん» 読んでくださってありがとうございました!そして、読んでくださるばかりか素敵な言葉までありがとうございます!とても嬉しいですし、これからの励みにもなります!ほんとにありがとうございます! (2021年7月30日 14時) (レス) id: d6076afd6a (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 最初から最後まで一気読みをしてました!それくらいずっと続きが気になってました。始めにバッドエンドと書いていたとしても、少しの希望を抱きながらみてました。本当に素敵なお話をありがとうございました!また、読み返そうと思います!大好きです! (2021年7月30日 9時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑠璃華 | 作成日時:2021年2月11日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。