風柱の姉は無敵である

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『失礼致します。』


お館様「おいで」


『突然ですみませが、
お館様、自分が囮になろうとしていますよね。』


お館様「やはり君には隠せないようだね。その通りだよ。でも君は止めないのだろう？」


『はい。でも、絶対に死なせません。
爆発する寸前で私が檻守という技で守ります。

お館様も、あまね様も、ひなき様も、くいな様も
この屋敷に残る人を死なせません。

その技は、鬼からは見えません。
もちろん鬼舞辻にもです。

お館様の病の進行は、一時的に止まります。

私の憶測ですが、鬼舞辻を倒せば病は治ります。
呪いなので少しずつだとは思いますが。』


お館様「そうかい。いいよ。でもその事は他の柱には言わないで貰えるかな。
私は死んだ事にしてもらう。」


『分かりました。鬼舞辻はあとどれくらいで現れるのでしょうか。』


お館様「１ヶ月以内だよ。ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」


『申し訳ございません長々と。
ゆっくりおやすみください。
あまね様。お話があります。』



痣の事を話さなくてはならない。

私も勘がいいのかな？

もう少しで痣のできる柱が出るだろう。

そんな気がする。





みんな知らないだろう。

私はとっくに痣が出ているという事を。

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