ねぇ、神木先生？

ジ ュ ウ ロ ク ページ22

「おいしい〜」

新発売のハンバーガーを食べて、

そう言う先生。もはや天使。

わたしも奢ってもらってしまった……申し訳ない…


「Aちゃんも食べな？」


と、首を傾げて言う。絶対自分の可愛さ分かってるな、これは。

もう先生の可愛いところ見られただけで

お腹いっぱいです、

なんてことは言えず。


「あ、いただきます」


先生と同じ、新発売のハンバーガーを口に運ぶ。

あ、おいしい。普通においしい。


「おいしーでしょ」


小悪魔みたいに微笑む先生。

思わず心臓の鼓動が早まる。

ああもう。

心臓持たない。


「いいんですか？折角の休日にわたしなんかといて」


ふいに聞きたくなったこと。

期待していた答えは………


「……」


やっぱり返ってこないか。

わたしといたい、なんてやっぱりただの冗談だったんだ。

そう思って諦めかけたとき。


「Aちゃんといるのが、いちばん楽しいから」


先生はハンバーガーをまだ口に含んだまま、

下を向いて答えた。




そんなこと言われたら。

期待しちゃうでしょ？先生。

やっぱりわたし、やられっぱなしだなあ、なんて思いながらも

とりあえず


「わたしもです」


なんて言ってみたりした。

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