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『終わったぁ!!』
「よー頑張ったなぁ」
『まぁ、まだあるんやけどね』
「え、まだやんの?」
『て言うても簡単やで?
パソコンで入力してグラフを入れて印刷するだけやもん』
「凄いなぁ」
せやろ、と笑うと銀は笑いながらドヤ顔やめぇ、と私の頭を軽くこついた。
『アハハッ!』
「ハハッ!」
銀と居ったらほんま楽しいわ。
今朝が憂鬱だったのが嘘みたいや。
銀って前世天使やったんかな?←
そんくらい銀の安心感がヤバイ。
せやけど、そんな笑う時間もすぐに過ぎていくわけで。
SHRが始まる5分前、“セーフや!”と大きな声を出して教室に駆け込むアイツの声。
チッ、と舌打ちをすると銀は小さな声で私の名前を呼び喧嘩勃発を阻止しようとする。
あかん、アイツの顔見たら腹立ってきた。
侑が席に座りにこっちに来るから私は外を向いて侑と目を合わせんようにした。
合ったら多分余計なこと言うと思うから。
「おい、喧し豚」
あー、今日家帰って何やろ。
あっ、撮っといたドラマ見るのもありやな。
「おい」
でも、明日小テストあるからなぁ。
先に小テスト勉強から始めるべきやろか。
「おいって」
『あー、ほんま何し「お前聞いとん?!」
侑が叫べば当然クラスの皆はシーンと静まりこっちを見つめ、銀は頭を抱え、ため息をつく。
昨日からほんま迷惑かけてばかりでごめんな、銀。
『は?何?』
ギロッと侑を睨めばアイツもこちらを睨んでくるわけで
「さっきから呼んどるやろが、耳あんのか?」
『喧し豚っていうからてっきりそこら辺の女子のことやと思っとったわ』
「お前も十分喧し豚や、自覚せぇ」
『いや、こっちの台詞や
朝からなんなん?喧しい。
お前も十分喧し豚やろが』
「何やと、もういっぺん言ってみろや!」
「侑やめーや!
もう先生来るんやけ後にせぇ!」
銀に言われドカッと席に座る侑。
「……お前まじええ加減にせぇや」
『……』
ええ加減にしてほしいのはこっちや、阿保。
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ねむい…(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しく読ませていただきました!とても面白かったです! (2021年9月20日 3時) (レス) id: 786a373c50 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - WAO (@_@)私、ほんまにこの作品好きやわー。最後まで読ませていただき、有り難うございました!これからも作者さんのペースでおもろい作品書くの楽しみしとりますんで!頑張ってください! (2021年9月5日 22時) (レス) id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - 猫毬かなめさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます!!トラブルの際も助けてもらって…!かなめさんにはホントに感謝してます!ありがとうございました!! (2021年9月5日 21時) (レス) id: 3db6e37161 (このIDを非表示/違反報告)
猫毬かなめ(プロフ) - 凄い楽しく読ませて頂きました!途中トラブルなどありましたが更新続けて完結まで持ってきてくれてありがとうございます、改めて完結おめでとうございます! (2021年9月5日 17時) (レス) id: 7e8e70364c (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - すごくこの小説で楽しませてもらいました!完結おめでとうございます! (2021年9月5日 11時) (レス) id: d04dfe50cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小豆 | 作成日時:2021年8月3日 19時