先生、恋ってなんでしょう３【短編集】

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橘「まずこれ、八神のでしょ」

俺は八神に風林火山のネクタイを見せる。

八「な、なんでわかったんですか！？」

林「ふっ…誰でもわかるでしょ…」

有「外国人の人が買う系のネクタイじゃん…ふっ…」

加「ド、ドンキですよね…それ…ふふっ…」

八「かっこいいですよね！！橘さん！」

みんなが笑いを堪えている中で必死にカッコよさを熱弁する八神。速水まで笑ってるし……。俺は八神の肩に手を置いて

橘「うん…八神ありがとう。家でつけるからな」

八「なっ！？」

速「俺は充分ウケていたと思うよ…！」

林「速水さん、それフォローになってません…ふっ」


橘「でーこれは……ないな。」

加「えっ〜！？なんでですか！？」

俺が次に持ったのは黄色のハートマークのネクタイ。

橘「一応俺、成人してるからっ！ていうかもうおじさんだかららね！？」

加「で、でも可愛いじゃないですか！」

八「諦めろ。あれは俺もないなと思ってた」

林「八神、お前は人のこと言えないからな」


橘「これはー……有栖川だよな」

次に俺はナマケモノのネクタイを持って有栖川を見る。

有「そうそう、正解〜」

橘「可愛いけどなー、なんか有栖川とお揃いみたいになるしな〜」

有「なんでよ、俺ネクタイしないし」

加「どんまい！」

八「今回は有栖川の趣味に走ったからな」

有「一応俺、君達よりは上だからね…？」


八「で、あと残ってるのは林と速水さんか」

加「どっちも橘さんが好きそうな柄だね」

有「ナマケモノ可愛かったのに」

俺は二つのネクタイを見比べる。どっちも俺の好きな柄でどっちがいいなんて選べないな。二人ともセンスいいしな…正直どっちがどっちだなんて分からない。まぁ、でも、俺的には……



橘「俺が好きなのはこっちだな…！」

俺が手にしたのはアーガイルチェック柄のネクタイ。

速「やった〜！！」

橘「おっ、さすが速水〜！」

林「うっ、惜しかったのに…」

橘「いや、林のも良かったぞ！俺の好きな柄をわかってるなって思ったし！」

俺は肩を落とす林の背中を叩く。


橘「よしっ！気を取り直して……今日は速水の奢りだから好きなだけ食べろ！飲め！楽しめ〜！」

「「「おー！」」」

速「ん？あれ…え？」

有「じゃあ、オレンジジュースおかわり」

林「あ、俺もおかわりで！」

八「俺、刺身食いたいです…！」

橘「お、いいね〜！」

速「ちょっと、お、俺の奢りなの！？」



end



橘先生お誕生日おめでとうございます(1/18)

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