先生、恋ってなんでしょう３【短編集】

先生達だけの雑談 #全員 ページ31

橘side


夜 ー居酒屋ー


林「じゃっ、加賀。一言。」

加「橘先生！お誕生日おめでとうござ」
「「「かんぱーい」」」

加「ひ、ひどいっ！」

加賀の一言を合図に乾杯をしてビールに口をつける。これが俺達の乾杯のお決まりだ。

今日は俺の誕生日会として居酒屋に来ている。みんな忙しい中でこうやって集まってくれてみんな本当に優しいなと改めて思う。


林「今日橘さん誕生日なんで八神の奢りですよ！」

八「はぁ！？一言も言ってないだろ！」

加「橘さん！お誕生日おめでとうございます！」

速「誕生日おめでとう。橘くん」

有「おめでと〜」

橘「みんなぁあ！ありがとう〜！！！」

俺は嬉しくなり有栖川の背中を叩く。

有「橘、もう酔ってるの？」

加「有栖川くんはオレンジジュースなんだね…！」

有「え、なに、その言い方。なんかムカつく…」

有栖川が加賀に料理に入っていたキノコを食べさせようとしているのを横目に俺も唐揚げを食べようと箸を持つ。そこで林から肩を叩かれる。


林「橘さん、これみんなからのです。」

橘「本当！？ありがとう！」

俺はみんなのプレゼントが入った袋を受け取り林に笑いかける。

有「どうせみんなネクタイでしょ」

速「ふふっ、確かに。」

みんなが頷くのを見て俺はわくわくしながらプレゼントを開けようとする。

有「…あ、ねぇねぇ、どれが一番気に入ったか決めてよ」

八「お！それいいな！」

加「ふふんっ、俺は結構自信ありますよ！！」

林「いや、俺のが一番だろうな」

みんなかなり自信があるのか、なぜか俺が一番気に入ったネクタイを決めることになった。


橘「俺はみんなからもらっただけで嬉しいんだけどなぁ〜？」

速「まぁまぁ、みんな自信があるみたいだしいいんじゃない？」

橘「…しょうがないな〜、俺はネクタイについては厳しいからな！」

俺は仕方なく袋の中からネクタイを取り出す。

加「みんな名前書いてないからどれが誰のだかわからないし、本当のセンスが試されるわけだね…！」

俺は一つずつ包装を開けていく。

オレンジに黄色のハートマークのネクタイ、ナマケモノが描かれた水色のネクタイ、赤とオレンジのストライプ柄のネクタイ、茶色と緑と赤のアーガイルチェック柄のネクタイ、あとは……風林火山と毛筆で書かれたネクタイ。

橘「あのさ……みんな個性強すぎない？」



→続く

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