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「杉元!谷垣をチセに運ぶぞ」
アシ(リ)パと叔父が担架の男の前へ
「アマッポにかかったって?それは大変だったなぁ」
男をチセへ運び込み
アシ(リ)パは大きな鹿の毛皮を土産に渡し
白石は老婆にウィンクを決めときめかせチセの中へ
『……』
男を包んでいた防寒の毛布をそのまま広げ敷布団に
毛皮のベストを着ているためあまり分からないが襟を見るにこの人も兵隊なのか
「ヨモギの葉も痛み止めになる。ウドの茎を煎じた汁で洗えば化膿止めになるぞ」
叔父が喋る横で未だ白石を指さし続けるオソマ
「乾燥して保存してあるものを誰か持ってるはずだ」
満足したのか叔父の膝のもとへ
「頑張れよ。俺の友人にも第七師団で日露戦争に行ったアイヌが何人かいる」
ニカッと笑うオソマ親子
「お前たちの強さは聞いている。きっと良くなる」
その優しさに唇を噛みしめる谷垣
『第七師団?』
「えっ嘘…Aさん知らないの?」
『えっ』
杉元に心底驚かれてしまった
『に…日露戦争は知ってるけど…!言伝であんまり…えへへ…数年はアイヌの生活を覚えるのに手一杯だったから…!!』
無知の恥ずかしさに焦り笑う
「屯田兵の部隊だよ。陸軍最強と謳われた北海道の第七師団」
『え!?そんなすごいとこいたの!?』
「道民からは畏敬の念で「北鎮部隊」って呼ばれてんだったよな」
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顔文字(プロフ) - のんさん» はじめまして!コメントありがとうございます!原作に絡めても大丈夫なように気をつけていたので気づいていただけで嬉しいです!わかりました…!貴重なお時間割いてご意見くださりありがとうございます!のんびり誤字脱字修正していこうと思います〜! (2019年7月10日 19時) (レス) id: 1db8204846 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 面白くて一気に読んでしまいました!原作に忠実ながらも、違和感なくストーリーが織り込まれていて、楽しんで読ませて頂きました。更新についてですが、作者様のペースで、無理なくゆっくり更新して頂ければと思います。これからも楽しみにしております。 (2019年7月10日 19時) (レス) id: bcb5888a80 (このIDを非表示/違反報告)
顔文字(プロフ) - Riranさん» まじっすか!ぜひ!ありがとうございます!ぜひ、よろしくお願いします! (2019年7月9日 0時) (レス) id: 1db8204846 (このIDを非表示/違反報告)
Riran(プロフ) - 顔文字さん» 私でよければたくさんお話ししましょ?私もあまり周りにいなくて寂しいです (2019年7月8日 23時) (レス) id: 335e466572 (このIDを非表示/違反報告)
顔文字(プロフ) - Riranさん» こんばんは!ご意見ありがとうございます!金カ夢読んでくれる友達がいないもので夜分にご相談してしまってすいません!参考にします! (2019年7月8日 23時) (レス) id: 1db8204846 (このIDを非表示/違反報告)
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