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「Aは真冬でもしょっちゅう髪を洗う」
お湯を用意して焚き火のそばで流し手ぬぐいで拭く
日が出ていないとマイナスまで気温が下がる試される大地、北海道。流石に夜や朝方にしようとは思わないが
雪のない晴れた日。こっそり森に入り速攻で済ますのだ
『そんな頻度高いかなあ…』
Aの髪が相当短いのはわずかな水で洗いやすくそして乾かしやすいためである
「へえ」
ーーAさんの体臭が少なかったのはこれが理由か…
相づちを打つ杉元
そしてアシ(リ)パは目を細めた
「人間の臭いは獣に気づかれやすいから髪を洗うこと自体に不満はない。けどAは洗いすぎだ」
「そんなに?」
「気づいたらいない」
少女はに視線を合わせた
「いつか白石みたいにハゲるぞ」
『ハゲないよ』
「何か理由でもあるのかい?」
杉元の言葉に目を伏せながら笑う
『んー。特に』
ただ自分自身の体臭が嫌いなだけなのだ
他人の匂いは気にしない
ひとたび自分の体臭が鼻につくと現代の頃嫌な思い出が離れなくなる
ろくに家に帰らせてもらえなかった時。上司の長年のパワハラに臭いの話が混ざっていたため心に深い傷を負わされたのが原因だろう
「………」
そこに少しばかり空気の違いを感じ取り、触れない方がいいと直感する杉元とアシ(リ)パであった
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顔文字(プロフ) - のんさん» はじめまして!コメントありがとうございます!原作に絡めても大丈夫なように気をつけていたので気づいていただけで嬉しいです!わかりました…!貴重なお時間割いてご意見くださりありがとうございます!のんびり誤字脱字修正していこうと思います〜! (2019年7月10日 19時) (レス) id: 1db8204846 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 面白くて一気に読んでしまいました!原作に忠実ながらも、違和感なくストーリーが織り込まれていて、楽しんで読ませて頂きました。更新についてですが、作者様のペースで、無理なくゆっくり更新して頂ければと思います。これからも楽しみにしております。 (2019年7月10日 19時) (レス) id: bcb5888a80 (このIDを非表示/違反報告)
顔文字(プロフ) - Riranさん» まじっすか!ぜひ!ありがとうございます!ぜひ、よろしくお願いします! (2019年7月9日 0時) (レス) id: 1db8204846 (このIDを非表示/違反報告)
Riran(プロフ) - 顔文字さん» 私でよければたくさんお話ししましょ?私もあまり周りにいなくて寂しいです (2019年7月8日 23時) (レス) id: 335e466572 (このIDを非表示/違反報告)
顔文字(プロフ) - Riranさん» こんばんは!ご意見ありがとうございます!金カ夢読んでくれる友達がいないもので夜分にご相談してしまってすいません!参考にします! (2019年7月8日 23時) (レス) id: 1db8204846 (このIDを非表示/違反報告)
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