【金カム】超絶社畜がトリップしてイキイキしだす夢小説２

５ー１ ページ3

次の日の朝

旅の準備を完了させたA

『ごめんねおばあちゃん…タシロもう１本もらっちゃって』

小樽の帰りに老婆の娘が使っていた山刀、タシロに毒を塗ってしまい駄目にしてしまった

旅の途中
使い道があるかも知れないと持っていくが本来の用途では使えない

息子のタシロを譲ってもらったのだ

『お土産もありがとう。じゃあ行ってきます！』

老婆の両手がAの頬へ

「カムイウタ(ラ) A エプンキネ ワ ウンコレ ヤン(神様…Aをお守りください)」

その声に鼻がツンと痛みをおびた

『……っ！おばあちゃんも気をつけてね。すぐ帰ってくるから』

泣いてはいけない。手を振り歩き出す

☆

『……』

コタンを離れ歩くこと数時間

『着いた』

アシ(リ)パの住むコタンだ

「シンナキサ(ラ)！！」

『！』

声の方へ視線を向ける

ぱっちりとした目に濃い眉毛

『オソマ〜〜！！』

「んぐっ…シンナキサ(ラ)〜〜！！」

抱きしめられながらも彼女は訴えた

『久しぶり〜！大きくなった！？変な耳だよお〜〜！！』

「Aだ！」

コタンの子供が続々と

『みんな久しぶり〜！』

変わりなく元気そうで顔がほころぶ

『アシ(リ)パいる？』

「いなーい。相変わらず山だよ」

『そっかあ…』

何日も帰ってこないのが当たり前
金塊の件もありどこか遠出してしまったかも知れない

５ー２→←夢主絵【※閲覧注意】

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